日本株市場、いまシンプルに安定的なリターンを得られる方法がある

その名は「クオリティ押し目買い」戦術
大川 智宏 プロフィール

シンプルに安定的なリターンを得られる投資戦術

ご存知のように、戦術的な意味でのバリュー投資はこの10年間でほぼ壊滅しており、割安銘柄に投資してアルファを得られるのは資金力にモノを言わせて経営に関与できるアクティビストくらいのものだ。

特に2017年以降は、単発的な効果を発揮している箇所は散見されるものの、基本的に股裂きの状態が数年にわたって継続している。一般の資金力に乏しい投資家が割安銘柄を買うことは「安かろう・悪かろう」という典型的なバリュートラップの餌食になってしまうことは過去の実績から明らかだ。

図:2017年以降のバリュー効果の推移

拡大画像表示出所:Datastream

加えて、米中摩擦の解決期待とはいえ、足元は「暫定合意」という文字だけが踊っている状態で、その中身についての詳細な言及はなく、内容次第では再び関連銘柄が激しく売られる可能性も十分にある。

そうなると、では結局何に投資すればよいかという話になるが、今回はシンプルに安定的なリターンを得られる戦術を紹介しておきたい。その名も、「クオリティ押し目買い(短期クオリティリバーサル)」戦術である。

 

これは、単純にクオリティファクターと短期のリターンリバーサルを組み合わせただけのものだ。といっても、ただやみくもにパフォーマンスが出そうなファクターを総当たりで組み合わせていった結果ではなく、組み合わせが妥当だと説明できるだけの論拠がある。

これについては最後にまとめて解説するとして、まず、結果を見る前に簡単に分析手法を説明しておきたい。