鳥小屋を愛した少年が、ニューギニアの戦士たちと極楽鳥を追うまで

野鳥を捕まえて飼う小学生だった!
嶋田 忠 プロフィール

優秀なガイドっていうのはどの局もわかっているんです。でも、スケジュールが重なっても僕のところに来てくれるガイドが多い。その理由が「扱いの差」なんですね。東南アジアでは、ガイドに対してひどい扱いをしている撮影隊が多い。まるで使用人みたいに扱って、食事なんかも完全に別々に食べるとか。そういうのは僕たちはやらないんです。

彼らもひどい扱いをされると思っているから、最初から別々に食事をしようとするんですけど、僕たちは全部一緒にやる。その辺を気に入ってくれたのかもしれないですね。あと、白人のスタッフたちと一緒に過ごすより、背の高さも同じくらいの我々と一緒にいるほうが気楽なんでしょうね。圧迫感がないのかもしれないです。

「ガイドが頼りになるか」っていうのをつかむのも大事です。下手すると騙されるかもしれないですからね。きちんと調査をしているので、僕はそういうことは一回もないですけど。

──テキトーな場所に連れていかれて、「今日は運が悪かったね」みたいなことを言われるんですね。

特に知識のない人はそうなりやすいですね。テレビ局のディレクターとか。ガイドは我々のことをはかってきますね。「こいつにはどの程度の情報を出してやればいいのかな」って。そこで、たとえば一緒にフィールドに出て僕のほうが早く見つけちゃったりして、「こいつ只者じゃないな」って思わせることができると、彼らは自分の能力を120%さらけ出してくれるんです。

僕の場合はガイドに頼らないで自分で見つけちゃうことも多いから、ガイドも悔しがっちゃって、全力でいいのを見つけようとしてくれますね。

──先日、NHKの『ワイルドライフ』や『ダーウィンが来た!』で拝見しましたが、もはや嶋田さんがガイドみたいになってましたね。

『ダーウィンが来た!』でも取り上げられたタンビカンザシフウチョウ
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あの時はあんまり詳しいガイドがいなくて。僕が一番よく知ってましたからね。タンビカンザシフウチョウを撮影するのも5回目くらいだから、学者を含めても僕ほど知っている人はいないんじゃないですかね。危険な場所に住んでて、この鳥を見るのも命がけですからね。

鳥をとるのが命がけ……? 次回は、嶋田さんが体験した、撮影時の「命がけ」を続々紹介!(7月30日配信予定)
写真家・嶋田忠さんの最新写真集『LAST PARADISE 精霊の踊る森』は絶賛販売中!

また、東京都写真美術館で展覧会「嶋田忠 野生の瞬間 華麗なる鳥の世界」​が2019年7月23日(火)から2019年9月23日(月・祝)まで開催予定。こちらも合わせてご堪能ください!