「地方」と「地方銀行」はなぜ衰退するのか?

若者の邪魔をしない社会が必要
大原 浩 プロフィール

飲食店などは厳しい地方の環境から勝ち上がってくる

地方には優秀かつ将来有望な若者たちがあふれるほどいる。日本は教育制度が整っており、日本全国どこにいても、少なくとも高校くらいまでは高い教育が受けられる。もちろん、同じ日本人だから、遺伝子も基本的に同じだ。

しかし、優秀な若者であればあるほど地方には残りたがらない。前述の「情けない大人たち」を見て、自分の故郷の将来に絶望するからである。

地方は、「相互監視社会」「年功序列社会」「既得権益社会」であることが普通だ。この根本的な問題を是正せずに「地方が衰退して大変だ」と騒ぐのは、船の底に大きな穴が開いているのに、それを見なかったことにしてバケツで水をかきだすようなものだ。

 

そのような環境の中でも、飲食産業などでは、地方をルーツとしたチェーンが数多く上場している。地方の市場は東京などの大都市に比べて顧客のボリュームが圧倒的に少なく、経営的には厳しい環境だが、その「厳しい環境」で鍛えられているが故に、大都市のビッグマーケットでは、地元(大都市の)の脇の甘い飲食チェーンを凌駕して躍り出るのである。

「情けない大人たち」が、意欲ある若者の邪魔をしなければ、もっともっと地方は繁栄するはずである。余分なことなどする必要は無いし、「情けない大人たち」が行った余分な行為は、これまでのところ何の成果も出ていない。