私は美大を卒業してからというもの、医療の受付事務やイベントの設営、家電の配送、ディスカウントショップの店員など、いろいろな仕事を経験してきましたが、なかなか夢中になれるものは見つかりませんでした。
UberEatsについては企業セミナーなどで見聞きしていましたし、「稼げる」という噂や自転車で街乗りをするのが趣味であったので、かねがね興味はもっていました。ただ、当初は「面白い発想のビジネス」くらいの他人事でした。
そんなある日、就職活動の合間のアルバイトのつもりで何気なくUberEatsをはじめてみると、初日の7時間で1万円ほど稼げてしまったのです。意外に稼げるということ、そして想像以上に巧妙なシステムの仕組み、様々な人のライフスタイルと価値観に触れ、よりいっそう興味を持ちました。なにより趣味の街乗りがそのまま仕事になったような感じで、こんなに楽しい気持ちで毎日仕事ができたのは初めての経験でした。
注文から配達の流れは、以下のとおりです。
1km程度の距離ならば注文から15分ほどで配達できてしまうこともあり、うまく機能すれば非常に効率的な配達システムであるといえます。
注文者、店舗、配達員は、それぞれ評価をつけあうことが出来る仕組みになっています。元請け下請けという上下のカタチではなく、それぞれがフェアな関係性を築くことをコンセプトに設計されています。