フリーアナウンサー中村仁美さんの連載「騒がしくも愛おしい毎日」(毎月1回・第1水曜日更新)。さまぁ~ずの大竹一樹さんと結婚してからもうすぐ9年、母として、妻として、そして一人の女性として、感じたこと、考えたことを、中村仁美さんならではの目線で綴っています。

先日、大竹さんがテレビ番組で6月9日に「第3子」が無事に生まれたことを明らかにしていました。おめでとうございます! そこで今回は中村さんご本人による「出産ドキュメント」をお届けします。

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予定日の2週間前のこと

夫も子供達もお休みだった日曜日のお昼。昔から特別な日によく訪れるレストランで、家族に誕生日を祝ってもらいました。妊娠前から10キロ太り、食事に気を付けましょうと数日前の健診で言われていたにも関わらず、美味しいご飯と特別な雰囲気についつい食べすぎてしまった私は、車で帰宅する家族とは別に、一人歩いて帰ることにしました。

すでに正産期に入りお腹の張りも頻繁に。「週末に生まれてもおかしくないくらい子宮口が開いている」という健診での先生の言葉に、いよいよか、と緊張しつつ、でもこの週末は乗り切ったな、と明日からまた始まる1週間の子供たちのスケジュールを思い起こしながら、40分ほどの道のりをゆっくりと歩いて自宅へ向かいました。

3度目の出産ですが、間近に迫ると緊張感と共に恐怖心も沸き上がります。

というのも、今回は初めて無痛分娩を希望しているため、病院の関係で分娩室に息子達を連れて行くことができません。陣痛が来たら夫に息子達を託し、一人で病院に向かい、一人で出産に臨む可能性が高いからです。さらに予定日近くには夫の海外ロケが入っています。
おおお怖い。

何もしてくれないとはいえ、やはり“そば”に夫がいてくれるのといないのとでは大違いです。

とにかく生まれる前に会いたい人と...…次は後輩の番!!がんばれー! 写真提供/中村仁美

最初のお産は夫が泥酔!?

1人目は、心の準備もないまま予定日より2週間も早く、陣痛とおしるしからスタート。いつも通りお酒を飲んで帰宅し泥酔&爆睡している夫を起こし、早朝タクシーで病院へ向かいました。初めての痛みに驚きながらもがく私の横で「俺は今日、大事な収録があるから寝ないといけない」と、私の着てきたダウンを布団代わりにかけて寝ている夫の姿を「一生忘れない!!」と心に刻み、夫が仕事で退室したあと、何がなんやら分からないまま気が付いたら長男が誕生。

泥酔して寝ていても、途中で仕事に行ってしまっても、「夫が来てくれた」ということがとても心強かったです。

2人目は、また早まるんじゃないかという周囲の予想を裏切り、予定日2日前の夜中に破水。やっと来たか、と安堵しながら寝ていた息子を起こし、夫と3人で病院へ向かいました。バランスボールに四つん這いになって痛みを和らげようとしている私の背後から、息子が同じ四つん這いの体制で股に頭突きをしてくる、という予想だにしない事態に。夫は爆笑、私は怒るに怒れずより痛みが増す始末!

そして、いよいよ!というその時、夫は息子を連れなぜか分娩台から離れ入り口のカーテンを閉めました。そしてその光景を見ないようカーテンの向こう側に待機し、私は分娩台でひとり、2人の話し声だけを聞きながら、長男の時より激痛で出産。真横で手を握りながら励ます!など、出産時によく見る光景でなくても、『そこに家族を感じながら』生むことが出来ただけで、とても心に残る出産となりました。