日本全国「3つの県境に接する」秘境の村に行ってみた

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週刊現代 プロフィール

桂湖ビジターセンターで話を聞いた。

「この湖は境川ダムが建設されてできた人工の湖で、白山国立公園の特別地域に指定されています。

水位が高い時期の湖の色が一番奇麗です。水位は発電によって左右されるため、いつが一番美しい時期かは一概には言えません。ただ例年でいうと、初夏からお盆過ぎまでが見頃です」

湖畔には喫茶店もあり、湖面が穏やかな湖なので、ボートやカヌーなども楽しめる。また、宿泊のできるコテージもあるため、家族連れや友人同士でも楽しめる。

白川郷だけに気を取られず、「幻の湖」の美しさを堪能するのも、良い思い出になるだろう。

 

圏外にある「武神」の聖域(東京・神奈川・山梨)

新宿からJR中央線に乗り70分、東京・神奈川・山梨の3県が接する地点にほど近い、上野原駅(山梨県上野原市)に降り立つ。

実はこの駅から北へ約10㎞のところにある三国山の山中に、知る人ぞ知る「パワースポット」がある。

日本武尊が祀られているという「軍刀利神社」がそれだ。上野原市観光協会の担当者が、こう説明してくれた。

「武神が祭祀されているということで、戦時中は多くの軍人が参拝に来ていたそうです。

最近は神秘的な雰囲気や立地から、パワースポットとしての人気が高まっている。受験や恋愛がうまくいくよう祈願しに来る人も多いですね。

本殿奥にある奥の院の横には推定樹齢500年といわれる大きな桂の木があり、県の天然記念物に指定されています」

上野原駅からタクシーで山道をひたすら上り、約25分。神社は標高600mの場所に位置している。ここから3県境地点までは1㎞も離れていない。訪れた当日は、あいにくの雨だった。

だが、白く溶けるような霧と雨に包まれた鳥居や本殿のたたずまいが、逆にこの山中の神社が醸し出す神秘的な空気をいっそう強めていた。