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事故多発…民間人が「自衛隊の武器弾薬」を運ばされている

業界の猛反発も無視して

砲弾10トンを積んだ車が…

あまり話題にならなかったが、先月、とんでもないニュースが流れた。そのまま引用しておこう。

《25日午前9時20分頃、山形県鶴岡市小波渡の国道7号で、自衛隊の砲弾約10トンを積んだ大型トラックが道路左側のガードレールを突き破り、約5メートル下の海岸に転落した。県警によると、砲弾の爆発の危険性は低いとみられる》(5月25日付の読売新聞)

10トンの砲弾。本当に「爆発の危険性は低」かったのか。さらに、懸念されるのは運送方法だ。

記事では触れられていないが、この10トンの砲弾を積んでいたのは、民間の運送会社の車両だったのである。記事に付された写真を見れば、一目瞭然だ。気になって他紙もチェックしてみたが、このことに触れている新聞はなかった。

 

今回は幸いにして難を逃れたが、砲弾が爆発し、一般の国民が被害に遭ってもおかしくはなかった事故である。どうしてこんな無防備な輸送がまかり通っているのだろうか。マスコミが追及しないことも問題だが、政府や防衛省が何らコメントしないのも解せない。

さらに今月18日には、またしても武器・弾薬を「落下」させる事故が起きている。

《18日午後0時5分頃、静岡県の陸上自衛隊東富士演習場(裾野市など)で、陸自第1空挺団(千葉・習志野駐屯地)が輸送機からパラシュートで物資を投下する訓練を行っていたところ、81ミリ迫撃砲が演習場外の山中に落下した。迫撃砲は同日午後6時50分頃に回収され、被害は確認されていない》(6月18日付の読売新聞)

こちらは民間機ではないが、奇しくも武器・弾薬がらみの不祥事が続発しただけに、なおのこと気にかかる。なぜ自衛隊で、このような事故が多発しているのか。武器・弾薬の輸送体制はどうなっているのか。それぞれ調べてみた。