「ドラえもん」からはじまった、僕のSF作家人生

瀬名秀明の『人生最高の10冊』
瀬名 秀明

瀬名秀明さんのベスト10冊

第1位『大長編ドラえもんVOL.7 のび太と鉄人兵団
藤子・F・不二雄著 小学館 429円
「コマにまったく無駄がない。ひとつ外すと、ストーリーが成り立たなくなってしまうくらいに内容が緻密なんですね」

第2位『まんが道』(全14巻)
藤子不二雄(A)著 中公文庫 686~762円
「作品の世界にずっと浸っていたくなる。ものづくりに携わる人間にとっての“憧れ”がそっくり詰まっています」

第3位『ベストセラー小説の書き方
ディーン・R・クーンツ著 大出健訳 朝日文庫 720円
より良いエンタメとは何か、深く追求していく一冊。「出会ってから30年近く。クーンツは私の小説の師匠です」

 

第4位『ねじれた町
眉村卓著 緒方剛志絵 講談社青い鳥文庫 620円
「家族で旅行に行くときに買ってもらって、新幹線の中で夢中で読み通しましたね」

第5位『VERSION』(上・下巻)
坂口尚著 講談社漫画文庫 入手は古書のみ
「人工知能SFの最高峰だと思います。私のデビュー作の着想はここから生まれてきました」

第6位『星座を見つけよう
H・A・レイ著草下英明訳 福音館書店 1500円
「表紙の黄色がトレードマーク。基本的な星座の名前や位置はここから覚えました」

第7位『ヘラクレイトスの火 自然科学者の回想的文明批判
E・シャルガフ著 村上陽一郎訳 岩波書店 入手は古書のみ
「DNAの構造を解明するきっかけを作った科学者の、深い含蓄を感じられる一冊です」

第8位『ダーウィン先生地球航海記』(全5巻)
チャールズ・ダーウィン著 荒俣宏訳 平凡社 入手は古書のみ
「後年の生物学で判明することのヒントをすでに得ている、ダーウィンの先見性の凄さ」

第9位『復刻版おりがみ 基本から創作まで
河合豊彰著 保育社 1200円
「もともとは2冊の本が合体したものです。鬼のお面が特にかっこよかったですね」

第10位『虚無回廊
小松左京著 徳間書店 入手は古書のみ
小松SFの総決算。「人間の想像力の限界に挑んだ、作者の勇気へ敬意を表します」

『週刊現代』2019年7月6日号より

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