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# クラウドファンディング # FinTech

「クラウドファンディングの功罪とは」起業家料理人が問う食の未来

単なる“お金集め”が多すぎませんか

趣味のチーズケーキを事業に

僕は現在、「Mr.CHEESECAKE」というチーズケーキ事業のために、「Makuake」というサービスを使い、クラウドファンディングをしています。

「Mr.CHEESECAKE」公式サイトはこちら

クラウドファンディングとは、「自らのアイデアをネット上でプレゼンテーションする事で、そのアイデアへの賛同者を集められる仕組み」(Makuakeより引用)です。

“人生最高のチーズケーキ”などと呼ばれているのですが、元々レストランのシェフとして働いていた僕が、大好きなチーズケーキを趣味で突き詰め、Instagramのストーリーズに載せたところ、拡散されて事業になったものです。チーズケーキのレシピなどの詳しい話は先日上梓した『Mr.CHEESECAKE田村浩二 人生最高のチーズケーキ』に書きましたが、今では5人のスタッフと共に、毎日チーズケーキを焼いては全国に届けています。

『Mr.CHEESECAKE田村浩二 人生最高のチーズケーキ』(ワニブックス刊)

初めはビジネスにするつもりなどなく趣味で作っていたのですが、気が付くと会社化までしていました(笑)。というのも、ちょうど僕自身、レストランの在り方と働き方について考えるところもあり、レストランシェフとしてではなく、一人の起業家料理人(スタートアップシェフとでも言うのでしょうか)として生きていくことを決めました。

しかし始めるにあたって、やはりお金が無く、知り合いに初期費用を出していただいたり、自分の給料を削ることでここまでやってきたのも事実です。本当にお金には苦労してきています。

 

昨今、「クラウドファンディング」で資金調達をするレストランやシェフが増えてきている背景には、料理人の金銭的な問題や個人での銀行借り入れが難しいし、面倒であることなども挙げられます。また、最初からファンがある程度獲得できることや、事前に資金調達できる事で経営的なスタートダッシュを決めることなども含まれます。

かくいう僕自身もクラウドファンディングで資金調達をしており、その恩恵を受けている当事者です。そこで、料理人がクラウドファンディングを行うことについて、自分なりに考えをまとめてみました。