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お家騒動のLIXIL、新体制は「社外取締役だらけ」で大丈夫なの?

さすがにお飾りというわけには…

お家騒動の顛末

瀬戸欣哉前CEO(最高経営責任者)の突然の解任劇で始まったLIXILグループの経営権を巡る騒動は、6月25日に開いた株主総会での投票の結果、瀬戸氏がCEOに復帰することで落着した。

もっとも、取締役候補者について、会社側提案名簿、株主側提案名簿をそれぞれ一括して賛否を問うのではなく、名簿に登載された候補者一人ひとりについて投票する仕組みになったため、株主提案側候補8人、会社側提案候補6人の合計14人が取締役に選ばれるという「呉越同舟」状態になった。

会社側提案で候補者だった福原賢一・ベネッセホールディングス代表取締役副会長と、元財務官僚の竹内洋氏は選任されなかった。両氏の就任が否決されたのは、議決権行使助言会社が反対を推奨していたことが大きいとみられる。

株主側候補の全員、会社側候補の大半がともに選任されたのは、創業家など大株主の票が割れ、最後まで拮抗していたとみられること。機関投資家の中には、両方の候補者に賛成票を投じたケースがあったことなどが理由とみられる。

 

会社側提案はLIXILグループ執行役副社長の大坪一彦氏だけが社内取締役で、他はすべて社外取締役で固めた。社外取締役が過半を占め、一見、コーポレートガバナンス上、優れているため、機関投資家が反対しにくい候補者名簿とみられた。もっとも、運用のされ方によっては、唯一の社内取締役である大坪氏任せになりかねないという見方もあった。大坪氏の背後には総会前に辞任した潮田洋一郎氏がおり、潮田氏の影響力が残るという見方もあった。

潮田氏はLIXILの前身の1社である旧トステムの創業家。昨年10月末に、当時取締役会議長だった潮田氏が、突然、瀬戸氏をCEOから解任し、自らCEOに就任したが、その解任劇が不透明だったとして海外機関投資家を中心に反発の声が上がった。そうした声に押される格好で、瀬戸氏が復帰を目指して攻勢を強めていた。

潮田氏は形成不利と見たのか、株主総会前にCEOを自ら辞任、取締役候補にもならないことで、何とか影響力を残そうと試みたとみられる。

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