オーストラリアといえば、思い浮かべる色は、空の青、海のターコイズ、砂浜の白。それとも、大地の赤でしょうか。日本の約20倍という広大な国土には、さまざまな地理的、気候的特徴を持ったエリアが存在します。

そんなオーストラリア大陸の約3分の1を占める西オーストラリア州(WA)には、様々な表情を持つ場所がいっぱい。それぞれのエリアがそこにしかない魅力を持ち、絶景、美味を通して驚きと感動を与えてくれます。そして何より、WAで心動かされるのは、自然が造り出す鮮やかな色。言葉を失うほどカラフルでフォトジェニックな情景の数々は、きっとあなたの旅を記憶に残る一生モノにしてくれるはずです。

\絶景&自然の芸術美の宝庫/
プレミアム・ワインの郷、
【マーガレット・リバー】へ

マーガレット・リバー地域のワイナリー、ボエジャー・エステート。

高い晴天率を誇り、緑に溢れた州都パースは、スカイブルーとガーデングリーンのコントラストが鮮やかで、ここがオーストラリア第4の都市であることを忘れてしまうほどに開放的です。カフェやレストランでのんびりしながら、この街のムードを楽しみたくなることもしばしば。そしてそんな時、ふと気づくと手にしているのがルビーレッドの液体を湛えたグラス……。そう、WAは国内有数のプレミアム・ワイン産地スワン・バレーやマーガレット・リバーを擁する州。ワインを飲まない選択なんてないのです。

今回訪れたのは、パースから南へ車で3時間ほどのマーガレット・リバー地域。このエリアで造られるワインは、オーストラリア全体の3%ほどですが、国内における最高級ワインの1/5以上がここで生産されているのです。ワイナリーの数は120以上。そのうち、100軒ほどがセラードアを持っているので、テイスティングができたり、レストランで料理とのワイン・ペアリングを楽しめたり、自分だけの味をブレンドできたりと特別なワイン体験が可能です。

ウィルス・ドメインの絵画の様な風景。

ワイナリーに併設されたレストランならどこも、自らのワインを最高のマリアージュで楽しめる美味しい料理を提供してくれますが、私が特に気に入ったのは「Wills Domain(ウィルス・ドメイン)」。受賞歴多数のこのワイナリーはインド洋に面し、マーガレット・リバー地区の北端に位置しています。海洋性気候と土壌に恵まれているため、風味豊かなブドウが育ちます。

ブルーキャビアと鰹節を合わせたクロケット。

そこから生まれるワインとの調和を考えて取り入れられているのが、固有の地元食材と、それに見事に融合する和の食材。今、オーストラリアを席巻する日本食ブームにとらわれず、食材の特徴をしっかりと見極めたプロフェッショナリズムが感じられます。

ワインに込められた創造性とチャレンジ精神が、料理にも生かされ、ここでしか出会えない味を提供してくれるのです。ブドウの樹に覆われた美しい丘、谷、そしてインド洋を垣間見られる絶景を楽しむなら、ぜひランチタイムに訪れてみて。鮮やかなワイナリーの風景とマッチしたランチのプレゼンテーションも、味とともにいつまでも心に残るはず。

ワイナリー「Snake+Herring(スネーク+へリング)」の創設者たちとシェフのアーロン・カーがコラボレーションしたレストラン「Yarri Restaurant& Bar(ヤリー・レストラン&バー)」は、ディナーにおすすめ。美味しい食事と良質なワインへの情熱により誕生したこのお店は、オーストラリアの先住民が伝える6つの季節を意識した食事を提供してくれます。

農家、ブドウ栽培者、醸造家、漁師、肉屋、チーズメーカーなど地元の食糧生産者から、エシカルでシーズナルな新鮮食材を仕入れていて、その味を最大限に生かすために調理はあくまでもシンプル。同じマーガレット・リバーで育まれたワインと食材は、パーフェクトマッチなのです。特に味わってみて欲しいのが、イタリア移民のマリオおじさんから毎日仕入れる味の濃いトマトを使った一皿。外はカリカリ、中はジューシーなラムショルダーもぜひ。

いずれのレストランも、WAの豊かな食文化を五感で体験するのにぴったり。どちらも人気店なので訪れる際は必ず予約を。

ワイナリーを巡る際には、ツアー参加がおすすめです。地元を知り尽くしたマクロード・ファミリーが経営する「McLeod Tours(マクロード・ツアーズ)」なら、好みに応じてツアーをカイスタマイズすることも可能。日本人ガイドも所属しているので気軽に相談を。エリア内のホテルはもちろん、パースへの送り迎えもしてくれます。

毎年人気のフードフェスティバルや
お土産に最適なハンドメイド品にも注目

©Margaret River Gourmet Escape

毎年11月には、有名シェフが集う食のフェスティバル「Margaret River Gourmet Escape(マーガレット・リバー・グルメ・エスケイプ)」が開催されるので、フーディーズならカレンダーにチェックを。

ビール好きなら「Eagle Bay Brewing Co(イーグル・ベイ・ブリューイング・カンパニー)」に立ち寄るのはいかが? 家族経営のマイクロブリューワリーは、インド洋を背にした農場やブッシュを望むレストランを併設。作りたてのよく冷えたクラフトビールやサイダーを、自慢の料理とともにいただけます。ビールで溶いた衣で揚げるフィッシュ&チップスは爽やかなドリンクによく合います!

カラフルなパッケージのチョコレートが並ぶ店内。
Gabriel Chocolateでは、絶品チョコチップ・クッキーを試してみて!

また、せっかくなので、お土産もこのエリアで調達しましょう。世界中から良質なカカオを集めて製品化している「Gabriel Chocolate(ガブリエル・チョコレート)」はパッケージがカラフルでおすすめ。

Vasse Virgin Margaret Riverのコスメは無添加。

エクストラヴァージンオリーブオイルをはじめ、オーガニック素材を使った食品や、ソープやバームなど自然派コスメを手作りしている「Vasse Virgin Margaret River(ヴァセ・ヴァージン・マーガレット・リバー)」では、ナチュラルな香りのプロダクツにうっとり。ナチュラルな色に自然へのこだわりが感じられます。どちらも、地元の人々に愛されているハンドクラフト・ショップです。