中高生が「避妊失敗した…」緊急避妊薬オンライン処方して見えたこと

もっと制度を使いやすくする必要がある
山本 佳奈 プロフィール

米国では「ピルの自動販売機」も登場している

緊急避妊薬を処方していると、コンドームを使用していたが、ちゃんと避妊できていたのか不安であり、念のため緊急避妊薬を内服したいという声もたくさん聞かれる。誰にも相談できず、必死に検索してなんとか当院にたどり着けたという中高生もいた。

そもそも、性行為とは、男性と女性の間の性的な行為だ。妊娠を望まないにもかかわらず避妊に失敗してしまったら、妊娠率を限りなくゼロに近くしてくれる緊急避妊薬を、女性が早急に内服するしかない。

米国では、自販機で緊急避妊薬や避妊具などの販売を開始し始めた大学もあるという。大学のキャンパスには健康センターがあり、そこで緊急避妊薬や妊娠検査薬なども買えるが、夜遅くや週末は開いておらず、手に入れることができない。緊急避妊薬は30ドル(約3270円)で購入可能で、薬剤師と対面するよりも自販機の方が買い求めやすく、学生の間では「性行為を奨励している」と反対する声よりも、「いざという時に役に立つ」というポジティブな意見の方が多いそうだ。

 

 
例えば、日本の離島に旅行中に緊急避妊薬が必要だというケースが発生したとしよう。自販機に緊急避妊薬があれば、いざ必要な時に、たとえ夜中であっても手に入れることができるが、診療所が空いていない、そもそも場所がわからない、なんて時に処方箋がなければ内服できない現状では、帰宅後に病院を受診していては、時すでに遅し、というケースも発生しかねない。
 
1日も早く、全ての女性が緊急避妊薬をいつでも手に入れることができるような日がくることを切に願う。