7月 1日 ダーウィンが進化論を発表(1858年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1858年のこの日、ロンドン・リンネ学会の総会において、地質学者のチャールズ・ライエル(Sir Charles Lyell, 1st Baronet、1797-1875)と植物学者のウィリアム・ジャクソン・フッカー(William Jackson Hooker、1785–1865)が代読する形で、自然選択のアイデアを含む「進化論」を発表しました。

進化論の発表は、ダーウィン(Charles Robert Darwin、1809-1882)がアルフレッド・ラッセル・ウォレス(Alfred Russel Wallace、1823-1913)から送られた小論文に、自身の自然選択説と同様の理論が書かれていたことに感銘したことが発端でした。

  ダーウィン(左)とウォレス。いずれも、1850年代後半から60年代初頭にかけての肖像 photo by gettyimages

ダーウィンは、自分の小論も添えたうえで、ウォレスとの共同発表の形をとり、ライエルとフッカーに託したのです。

この発表自体は、あまり話題にならなかったそうですが、翌年に発表した『種の起源』は、予想外の人気を博し、大きな論争を呼びながら、世界中に「進化論」が知れ渡るようになりました。

ちなみに、『種の起源』には「evolution(進化)」という言葉はあまり使われておらず、「descent with modification(変化を伴う系統)」という表現がよく登場するそうです。

これは「evolution(進化)」という言葉にふくまれる、「前進」「発展」というイメージが、ダーウィンの考える「自然選択」の概念とは別物であることを意識してのことではないかと言われています。

カラー図解 進化の教科書 1~3巻

【書影】進化の教科書

ハーバード大学、プリンストン大学他全米の200校以上の大学で採用された、世界中でもっとも読まれている進化の教科書の決定版です。

翻訳の更科先生による連載『更科 功の「一番簡単な進化の講義」』もぜひどうぞ!