〔PHOTO〕立木義浩
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小泉武夫教授を笑わせた食後の「残酷ジョーク」2連発

タリスカー・ゴールデンアワー25回(後編)

提供:MHD

⇒前編【小泉武夫教授が語るウイスキーと人間の熟成のはなし】から続く

(構成:島地勝彦、撮影:立木義浩)

小泉: ボブさん、タリスカースパイシーハイボールをもう一杯いただけますか。ピートの香りのする黒胡椒がいいアクセントになっていて、スイスイいけちゃいます。

ボブ: もちろんです。何杯でもお作りします。ところで、小泉教授とシマジさんはどうしてこんなに親しいんですか?

シマジ: それはおたがい食いしん坊だからからじゃないかな。

小泉: 以前、シマジさんと「食の十番勝負」をやったことがあるんですよ。男の意地をかけた、それはそれは激しいバトルでした。

ボブ: 「食の十番勝負」って、いったいどんな闘いだったんですか?

小泉: おたがい懇意にしている店の自慢の料理をぶつけ合って、その満足度を競うんです。例えば、わたしがクジラの珍味、子宮とか睾丸で勝負をかけますと、次はシマジさんがヒグマのしゃぶしゃぶで応戦する、みたいにね。

シマジ: そうでした、そうでした。愉しかったですね。あのとき小泉教授がいちばん喜んでくれたのは、江古田の「やっちゃん」のもつ煮込みでしたね。

小泉: はじめて味わったときのあの衝撃はいまでもはっきり覚えています。この世にこんなに美味い煮込みがあったのか、と。一口食べた瞬間、「この煮込みを8人分お土産にして持たせてくれませんか」とお願いしてしまいました。

ボブ: わたしもその煮込みを食べてみたいです。是非連れていってください。

シマジ: 残念ながら、天才料理人が満足するような食材がもう手に入らないということで、「やっちゃん」は閉店してしまいました。狂牛病とO157の感染で規制が厳しくなり、手に入る肉は店主が落胆するようなものばかりになってしまったんでしょう。

小泉: それは残念無念。じゃあ、もう、あの延髄の握り鮨も食べられないんですね。

シマジ: 教授、われわれぐらい牛の延髄の握り鮨を食べた人間はいないですよ。あのうっすらとピンク色をした延髄が食べられないなんて、まったく残念な時代になりました。

立木: シマジ、小泉教授との「食の十番勝負」を再開したら、おれを審判として呼んでくれ。

小泉: 立木先生なら、喜んでお呼びいたします。

立木: シマジ、そのときは頼んだよ。忘れずにちゃんと呼ぶんだよ。いいな。

小泉: そうだ。シマジさんは食後のデザート代わりに必ず食のジョークを披露してくれましたよね。シマジさん、この辺でジョークを一発かましてくださいよ。

シマジ: タリスカースパイシーハイボールでいい気持ちになってきたから、久しぶりにひとつやってみましょうか。

小型旅客機が太平洋の小さな無人島に不時着した。数十人の乗客がいたはずだが、生存者はパイロット1人と3人の女性だけだった。1週間もしないうちにわずかな食料は底をつき、4人は飢えに苦しみはじめた。このままでは全員の死が避けられないと悟った勇敢なパイロットは自分が犠牲になると申し出た。

「わたしが自殺しましょう。あなたがたはわたしを食料にしなさい。それで1、2週間は持ちこたえられるでしょう。そのうち必ず助けがくるだろうから」

パイロットはそう言い終わると拳銃を頭に突きつけた。すると「やめて!」と一人の女性が金切り声で叫んだ。

「脳みそをふっ飛ばすなんて、あなた、そこがいちばん美味しいところなのよ」

小泉: アッハッハッハ。いつ聞いてもシマジさんのジョークは面白いですね。よく出来ています。ああ、ますます「やっちゃん」の延髄の握り鮨が食べたくなってきました。

シマジ: 小泉教授のホームの「くじらのお宿 一之谷」でご馳走になったクジラの子宮も、コリコリして美味しかったですね。あれから何度も「一之谷」に通って、子宮を堪能しましたよ。

小泉: シマジさんはクジラの睾丸より子宮がお好きなんですね。でも睾丸も召し上がらないと、民主主義に反します。

ボブ: 小泉教授、睾丸を食べるとやっぱり睾丸が強くなるんですか。

小泉: ボブさん、睾丸を強くしてどうするんですか。

ボブ: いや、あの、例えば、前立腺癌にならないとか。すみません、愚問でした。

小泉: シマジさんはいろんな子宮にお世話になっているようですから、子宮好きなのは分かりますけどね。

シマジ: わたしは子宮そのものよりもその道中が好きなんですが。

ボブ: そろそろ話題を変えましょうか。

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