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積水ハウスの地面師事件、ついに「あの土地」と「裁判所」が動いた!

裁判資料から抹消された形跡がある

地面師事件の「あの土地」が動いた!

大手不動産会社の積水ハウスが地面師事件に巻き込まれた東京・五反田の不動産。その土地をめぐって新しい動きがあったのは5月半ばのことだ。

地面師事件の舞台となった五反田の不動産〔photo〕筆者撮影

大手マンション事業者がこの土地を真の所有者から入手していたことが発覚し、業界関係者が騒然となっている。

「五反田の土地を手に入れたのは、旭化成系列の『旭化成不動産レジデンス』(以下、旭化成)です。もともとこの土地は地面師被害が発覚して以降、所有者と積水ハウスを仲介した業者との間で登記手続きの処理について訴訟沙汰となっていました。それがこのほど係争が終結したことで仲介業者の仮登記が抹消されたと思ったら、今度は登記簿上に旭化成の『仮登記』が出てきた。これによって、じつは旭化成と真の所有者が契約していたことが明らかとなったのです」(大手不動産デベロッパー幹部)

 

不動産登記簿によれば、旭化成が所有者と契約したのは17年11月と記載されている。積水ハウスの地面師事件が発覚したのは17年8月だから、わずか3か月後のことだ。積水ハウスが地面師たちに騙されていた裏側で、旭化成は所有者としっかり交渉していたことになる。

旭化成は「今後はマンションを含めた開発を検討している」と語るように、約55億5000万円もの損失を被った積水ハウスとの間で明暗が大きく分かれた形である。

そんな積水ハウスの地面師事件をめぐっては、もう一つの新しい動きがあったことはほとんど知られていない。

事件を受けて一部株主と係争中の株主代表訴訟において、今春に裁判所から積水ハウス側へある「命令」が出されたのだ。