世界には、あなたの権利を守ろうとしている人がいる

データを作る側の方の言葉で忘れられないのは、「これまで、積年の苦しみを必死に政治家に訴えても、個人の話で一蹴りされてきた。一方、データもそこに魂がなければただの数字。ひとりひとりの声を、データのチカラで、無視のできない、きちんと聞かれる声にしたい」という言葉だ。そういう思いで打ち出されたデータが、これまでないものにされてきた苦しみに、光を当てつつある。それは私たちも例外ではない。

また、これまでいかに日本が大変な状況にあるかを述べてきたが、私たちが完全に孤立無援、どうしようもない状況かと言えば、そうではない。

私がこの会議で日本の状況を必死に伝えた時、真剣に聞いてくれる他国の人が沢山いた。その上で、「これはもっと知られるべき!」と、記事やメールの依頼を下さる方も多くいた。

今回カナダが採択したSRHRの予算も、日本に充てられるとは考えにくいが、世界の女性に向けた投資となっている。そしてなにより、これだけのひとたちが、世界中の性を通じて傷つく人を減らそうと、お金も人も投資して、動き続けているのだ。気付かれていないだけで、決して見捨てられてはいない。

ケニア出身18歳のアクティビスト・ナターシャ。彼女のスピーチが今回最も注目を集めたと言っても過言ではない。会場は勿論、カナダのトルドー首相やエチオピアの最初の女性大統領も総立ち。年齢も出身も超えて、これだけの人が世界中でジェンダー平等とSRHRのために尽力している 写真提供/福田和子

性を通じて傷つく瞬間は、大抵、孤独だ。「誰にも届かない、気付かれてすら、気を払われてすらいない」そう感じている人は、今この瞬間にもいると思う。確かに、まだ光は届ききっていないが、それでも、問題を可視化し解決しようと動いている人たちが、各国の大統領レベルも含めこれだけいる事実を、是非伝えられたら、それが少しでも励みになればと、思わずにはいられない。

そして、現状を変えようと動いている人たちの話は、なにも海外に限ったことではない。日本でも、この現状を変えようと動いているひとは、山ほどいる