残酷すぎる…中国で宅配便配達員の女性を襲った「恐ろしき実態」

モンスター顧客がここまで踏みにじる
北村 豊 プロフィール

飛躍的発展の影の激化する過当競争

ネット小売市場の発展と宅配便インフラが整備されるのに伴い、中国の宅配便業界は飛躍的な発展を遂げ、「観察報告」によれば、2016年から今日までに、中国の宅配便業務量は57%の増大を果たしている。

宅配便配達員には田舎の小都市から大中都市へ流入した人が多く、「観察報告」によれば、宅配便配達員を輩出する一級行政区(省・自治区・直轄市)は、江蘇省、広東省、山東省、河南省、浙江省などの人口が多い地域である。

一方、中国における2018年の宅配便配達員の人数ランキングでは、北京市、上海市、広州市、深圳市、南京市がトップ5であった。また、宅配便配達員は毎月平均で生まれ故郷へ5往復するのに十分な距離を走行して配達業務を行っているのが実情である。

宅配便配達員を年齢別で見ると、“80后(1980年代生まれ)”が主力であり、“90后(1990年代生まれ)”が徐々に増加しつつあり、全体的には若返りの傾向にある。性別では男性が大部分だが、女性も少しずつ増加している。彼らの学歴は徐々に高くなっており、“大専(高等専門学校)”、普通高校、職業高校、技術学校の卒業生が主体になっている。

2019年4月11日に中国政府“国家郵政局”が発表した『2018年中国宅配便発展指数報告』は次のように述べている。すなわち、中国人が2018年に発送した宅配便は500億個に上り、年平均で1人当たり36個の貨物を受け取った計算になる。宅配便企業は1日平均で延べ2.8億回の配達を行っているが、これは毎日5人に1人が宅配便を使っていることに相当する。

 

宅配便業界は飛躍的な発展を遂げているが、発展に比例する形で利潤はますます薄くなっているのが実情である。専門家によれば、宅配便業界の利潤空間は過当競争により絶えず圧縮されており、平均利潤率は3%から5%前後まで下落しているという。

なお、中国のランキングサイト「巴拉排行榜」が報じた「2018年中国宅配便企業ランキング」の上位5社は、1位:順豊速運、 2位:圓通速逓、3位:京東快逓、4位:申通快逓、5位:韻達快逓となっている。判明しているところでは、2018年の各社取扱量は、2位の圓通速逓が約67億個、4位の申通快逓が約51億個、5位の韻達快逓が約70億個であり、1位の順豊速運は取扱量を未公表ということだった。