2019.06.25

コメダ珈琲はなぜ強いか。上場から3年の成績を検証してみた

まだまだ伸びしろだらけ
田中 博文 プロフィール

驚異的な利益率の高さは変わらないが…….

コメダHDは16/2期より国際会計基準(IFRS)としており、2014年3月1日をIFRS移行日とした15/2期のIFRSも開示している。

以下は、売上と営業利益の推移である。

5期連続増収増益であり、当初特筆すべきはその30%を超える営業利益率の高さであったが、気になるのは利益率が漸減しているところである(これは後ほど詳細を分析する)。

コメダHDの事業は基本的にはロイヤリティ徴収、コーヒー・食材仕入一括販売、店舗工事請負等が売上に計上されているため、純粋な喫茶店の利益として見ることは難しいが、それでも異次元の高収益のFCビジネスを、喫茶店というレガシーな業態で実現させたところにビジネスとしての価値があり、ある意味驚きを隠せない。

FC展開がメイン事業であり、その利益率が喫茶店の利益率とは比較にならないのは理解しているが、他の代表的な外食チェーン8社と比較してみた。

縦軸は前期の売上高営業利益率、横軸は前期売上高、円の大きさと表示金額は株式時価総額であり、グラフ④が2019年6月18日付け、グラフ⑤が3年前の2016年6月1日付けである。

この3年で売上、時価総額どちらも2016年比で縮小した発行体はなかった。8社のこの3年の売上高伸び率の平均は112.5%であり、一番伸長したのはコメダHDが売上217億円から303億円と139.7%だった。また時価総額の増加平均は132%であり、一番伸長したのは日本マクドナルドHDの3877億円から、6448億円の165.9%だった。

 

一方で営業利益率はまだらである。利益率が改善したのが、日本マクドナルドHD、ゼンショーHD、ロイヤルHD、サイゼリアの4社。減少したのが、すかいらーくHD、コメダHD、吉野家HD、壱番屋の4社である。改善幅が一番大きかったのが、日本マクドナルドHDがマイナス12.3%から9.2%の21.5%、一番減少したのがコメダHDであり、30.2%から24.9%へのマイナス5.3%となっている。

但し、この中の発行体でIFRSを採用しているのは、コメダHDとすかいらーくの2社であるが、IFRSではのれんの償却が行われず、その分、利益額が上乗せされている。
その2社とも利益率を減少させているのは興味深い。

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