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警視庁が前科9犯「最後の総会屋」を逮捕した複雑な事情

逮捕前日に語っていたこと

「たいがいにせんとさらうぞ」

「総会屋」という職業があったことも知らない世代が多くなった今、株主総会を自分の「晴れ舞台」と考え、広島弁で大音声を響かせ、時に出席者の笑いを取りながら、「社長さん、あんたどうするんなら!」と、責め立てる竹之内昌虎氏(57)は、まさに「最後の総会屋」と呼ぶに相応しい存在だ。

株主総会を舞台に、会社側につく与党と攻撃側に回る野党に分れ、双方、時に殴り合いのケンカをすることもあった総会屋。一時、末端まで含めて1万人近くいた総会屋は、度重なる商法改正による逮捕で激減、今や竹之内氏を含め実働部隊は数名となった。

その「最後の総会屋」が、18日、暴力行為等違反行為で逮捕され、容疑者となった。

 

親しい同年代からは「虎ちゃん」、年下からは「虎さん」と呼ばれる竹之内容疑者は、親しみやすい分、脇の甘さがある。実は、6月に入って、逮捕情報は複数、流れていた。

ひとつは警視庁組織犯罪対策3課と荻窪署が逮捕した今回の案件。

インターネットニュースサイトの『アクセスジャーナル』に掲載された記事を巡り、情報源となった男性に、広域暴力団幹部の名前を出して、「たいがいにせんとさらうぞ」「殺してまうぞ」と、脅したというもの。

もうひとつは、同じ『アクセスジャーナル』だが、発行人の山岡俊介氏が「水着キャンペーンガールに30万円を渡して抱こうとした不動産会社社長」の記事を実名報道。

それを匿名にするように竹之内容疑者が山岡氏に働きかけ、山岡氏がそれに応じてイニシャルにすると、竹之内容疑者を動かした芸能プロダクション幹部に、不動産会社社長が成功報酬として1000万円を渡した。

それで終わるはずが、なぜか態度を変え、「恐喝された」として不動産会社社長が警視庁組対3課に訴えている。

双方、奥が深い。

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