20代前半男女が語る、実録「マッチングアプリで恋人ができました」

若者の「出会い」はどう変わったか?
原田 曜平 プロフィール

OB訪問から始まる交際

E介(法政大)僕の場合、アイドルのイベント会場が出会いの場なんです。

ファン同士が事前にTwitterとかで「このイベントに行きます」って話をして、当日待ち合わせる。僕はK-POPアイドル好きなんですが、「ひとりで参戦します」ってツイートしたら、ひとり参戦の女性から「じゃあ一緒に並びませんか」と。

原田 最近の女性アイドルのイベントには、男性だけじゃなく女性も結構多いからね。逆に男性アイドルグループのイベントにも、女性だけじゃなく男性も多くなっている。本当に君ら「脱ゆとり世代」は、性差がいろいろなところで少なくなってきている。昔はアイドルのイベントには異性であるアイドルに恋しに行っていた人が多かったけど、今はアイドルイベント自体が「恋する場」になり得るようになってきているんだね。

ところで、昔はナンパも恋のきっかけの常套手段だったけど、若者が草食化した今、ナンパってあまりされなくなってきているのかな?

 

F香(早稲田大) 私は女子高時代に、自分の学校の文化祭でナンパされて付き合いましたよ。今でもナンパする男性はいると思います。そこはあんまり昔と変わらないのでは?

原田 やや極端に言うと、昔は所構わず街中でナンパを見かけたものだけど、最近では東京ならコリドー街(銀座)や恵比寿横丁のような、特定の「ナンパスポット」に思い切り集中している気がするんだよね。今の若者は「空気を読む」と言われているけど、「ナンパしてもOKな場所」を律儀に守ってるようにも見える。

昔の若者のほうが格段に「KY(空気読めない)」だったと言えるかもしれないし、今の若者はナンパという行為でさえ、お行儀良くなっているとも言えるかもしれない。

G実(青山学院大)あの、これ言っていいかどうかわかんないですけど……OB訪問で会ったOBと付き合い始めた友達がいます。OB訪問やリクルート用のマッチングアプリがあるじゃないですか。

E介 代表的なアプリは「ビズリーチ・キャンパス」「ニクリーチ」「Matcher(マッチャー)」「HELLO, VISITS(旧VISITS OB)」「レクミー」あたりですね。

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原田 昔のOB訪問は、ゼミやサークルのOBや、学校の名簿に載っているOBに会うというのがほとんどだったが、今はアプリを使ってかなりカジュアルにOB訪問ができる環境になったわけだ。しかし、OB側にはアプリを使うメリットってあるのかな?

A太 何かしら学生側に要求することもありますね。たとえば「特定のテーマについて若者の意見を聞きたいので、コーヒーをおごるから来てください」とか。「ニクリーチ」の場合はそのまんま、企業側から「お肉を食べに行きませんか」と学生にお誘いがかかり、企業説明をされますけど。

原田 OB訪問を「出会い」と言っていいかは微妙だけど、みんなの話を聞くと、インターンにしろイベント会場にしろ、SNSやマッチングアプリによって、出会いのチャンスは昔より格段に増えてることがわかるね。ただし、OB訪問アプリを介して出会った学生がひどい目にあう事件も起こっているから、今後は運用のガイドラインなんかも必要になってくるだろうけど。

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