一代で巨万の富を築いた…いま「理系の大金持ち」がスゴすぎる

スクエニ、ユーグレナなどトップが語る
週刊現代 プロフィール

事業を始める際、3年後、5年後にどうなっているか、事業予測を徹底的に行う。ただし、どれだけ綿密な計画を立てても、予想外のことは起こります。

損失が許容範囲を超えたらスパッと手を切る。希望的観測を絶対しないことです。これまで意識したことはありませんでしたが、これは理系的な発想かもしれませんね」

 

「着ている服はユニクロ」

保有する資産の時価総額は自社の株式だけで1229億円。人生で幸せを感じるときを聞くと、意外な答えが帰ってきた。

「幸せな時間?ビジネスをしているときの不安はなくなったけど、それで幸せになったとも思えません。来世はどんな人生がいいか聞かれることがありますが、少なくとも福嶋康博の人生をもう一度やりたいとは思いません。

気が休まるときがないというのは、何も楽しくありませんでしたから。次に生まれ変われるなら、もっと楽天的に、人生を楽しく過ごせる人になりたい」

福嶋氏は私財を投じてカンボジアで貧困支援に関わったり、国内の貧困問題を改善しようとボランティア団体の支援先を模索したりしている。

ユーグレナ社長の出雲充氏(39歳)は、もともと貧困問題を解決しようと起業し、成功を収めつつある。出雲氏は高校時代から国連職員になりたくて、東京大学文Ⅲに合格したが、入学後、理系の農学部に転じた。

「東大に入ってから、はじめて海外旅行に行ったのが、バングラデシュでした。そこで難民の現実を見て、貧困に対する問題意識が固まり、帰国後は発展途上国の貧困を解決するために『栄養オタク』に。農学部に移り、そこで出会ったのがミドリムシでした」

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ミドリムシは「虫」ではなく、「藻」だ。人間が必要とする栄養素のほぼすべてを含むばかりか、二酸化炭素の排出削減やバイオ燃料の原材料としても注目を集める。ユーグレナは独自技術で大量培養を成功させた。

同社は'14年にマザーズから東証1部に指定替えとなり、出雲氏の保有する資産の時価総額は104億円を数える。

「そうは言っても含み益ですからね。上場したからといって、生活はまったく変わりません。逆にみなさん、現状の生活に満足していないのでしょうか?車を2台買ったところで2台同時に運転できるわけでもないし、豪邸を建てたら掃除が大変です。

着ているジャケットはユニクロですし、時計はもらいもの。おカネを使うにはセンスが必要ですが、私にはミドリムシにしかセンスがないのでこれで十分です。

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