100年前も今も変わってない!?

6月9日放映の第22回「ヴィーナスの誕生」の回では、スポーツの楽しさに目覚めた女学生の村田富江(黒島結菜)と梶原(北香那)がテニスのユニフォームをデザインし、女子運動ブームメントを起こすといったシーンが描かれた。

村田富江は、実際に大正時代にテニスで活躍した田村富美子がモデルになっている。田村は陸上でも50m、100mの日本記録を出すのだが、そのシーンでひと波乱ドラマが起こる。おろしたてのシューズがきつくて、彼女はブルマー(膝丈のちょうちん型パンツ)の下に履いていたタイツを脱いで調節を始める。すると、周囲がざわめき立ち、報道カメラマンが一気に彼女のタイツを脱いだ脚にレンズを向ける。そんな騒ぎに動じることなく、彼女は笑顔で走り、日本新記録で優勝した。

ところがだ。「女が太ももをあらわにするとは何事ぞ」と騒ぎ始める。新聞も騒ぎはじめ、文部省も露出に苦言を出したのだ。金栗の女学校では、「女子スポーツは淫らである」「男よりも体力的に劣る女子に運動をさせるな」「運動させるために女学校に入れたわけではない」と父親たちが全否定で騒ぎはじめたのだ。

あれ? 父親たちよ、なんてことを言っているのだ!と思いながらも、これって悲しいかな今の問題と根っこの部分は何も変わらないではないか。

露出度が高い服を着ていたのだから、レイプされたのは女性にも非があった
3人以上の子どもを産み育てて頂きたい
アフターピルで女性の性が乱れる」……。

泥酔のもとのレイプを合意と取られたり、妊娠するのは避妊しない男性だけのせいではないという意見が出たり……Photo by iStock

さらに言えば、OECD(経済協力開発機構)の調査では、日本のフルタイムの賃金格差は25.7%で女性が少ない。男性よりも非正規雇用も多いし、平均賃金も低い。

100年前に比べれば、女性の就学率も格段に増え、就労率も好きな仕事を選べる時代になったことも確かだ。しかし、女性たちが本当が困ったことを本音で語れ、それを解決に導いてくれる世の中になったかというとそうと言い切れない。

女性の就学率は上がっても、医学部入試では不正が行われていた。
望まない妊娠で悩む女性たちが、緊急避妊薬の必然性を訴えてもなかなか実現には至らない。