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ビットコイン「1万ドル超え」は序章で、これから本当に起きること

プロにはたまらない相場

空気が一変

2019年春以降、ビットコインを筆頭とする暗号資産(仮想通貨)の地合いが急激に回復している。6月22日にはビットコインの価格が1万ドルを超え、約1年3ヵ月ぶりの大台突破に投資家たちは沸いた。

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暗号資産のマーケットは、2017年の高騰に対する反動や日本で発生した大規模ハッキングなどが影響して、2018年は右肩下がりの厳しい地合いだった。2019年初頭もその流れを受け継ぎ、売買高は低迷。国内では、当局による規制強化が強まり内部管理態勢を整える必要が強まったことも影響し、仮想通貨交換業者は難しい経営体制が続いた。そのような中、空気が一変してきたのは今年3月末からだ。

暗号資産は売買高をともなって価格が上昇。2017年の猛烈な勢いを思い出す投資家も多いと思うが、2018年以降、長らく続いた負のムードが一掃されつつあるようだ。いったいなぜここへきて価格上昇が起きているのか。じつはその裏側では大きく3つの変化が起きている。

 

まず足元の国内暗号資産業界では、証拠金取引のレバレッジを大幅に引き下げるレバレッジ規制や、相次いだ大規模ハッキングに対する内部管理態勢の強化など、監督当局や自主規制団体(一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA))による監視・監督が日に日に強まっている。

一方、世界に目を向けると、韓国の大手取引所・ビッサムの2018年損失額が約1.8億ドル(ビッサムは昨年、今年と二年連続でハッキングにあっている)に達したことや、中国でマイニング禁止を検討とネガティブなニュースが伝わった一方、米国では引き続きビットコインETFの組成の話が伝わっている(結論の延期が相次いでいるが)ほか、米SNS最大手フェイスブックが暗号資産の広告規制を緩和するなどそれなりにポジティブなニュースもある。

とりわけ面白い動きが見られたのは新興国である。