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孫正義の告白「交通事故・ガン・栄養失調を解決するのが、僕の使命」

ソフトバンクのもうひとつの物語

狂ったように変革せよ

「世の中が劇的に変わる時、今からやってくる真の21世紀の社会がやってくる時に、私は今日のメッセージとして、一言申し上げたい。

それは『熱狂せよ』という言葉であります。

世の中が大きく変革する時には、熱狂した一部の人々がこの社会の変革をもたらします。決して世の中全部の人が変革をもたらすわけではない。ほんの一握りの、ほんの一部の人間が、狂うほどに集中して、没頭して、世の中を変革させる」――。

5000人近い聴衆を前に、そう熱く語りかけたのはソフトバンクグループ創業者の孫正義氏。今春、ソフトバンクグループが開催したキャリアイベント『ソフトバンクキャリアLIVE2019』でのことである。

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このイベントは、昨年に続き開催されたソフトバンクグループの国内最大級のキャリアイベント。「孫正義が世界の未来を見据えたビジョンと熱き志の全てを語る」と謳っている通り、この日登壇した孫氏は語りに語り尽くした。当日の様子を録音したその「講演録」を聞くと、現在の孫氏の頭の中がそのまま見えてくるようだ。

 

この日の孫氏はまず、冒頭にもあるように、世の中がいま大きく変革する時代に突入していると強調。激変の時代だからこそ、みずから変革者となることの重要性を説き始めた。

孫氏は聴衆にこう語りかけた。

「日本にもそんな人たちがいました。幕末。坂本龍馬、彼に代表されるような当時の幕末の日本の若い青年。彼らが黒船を見て、日本に突然やってきた黒船を見て、『これはもう大変なことが起きる。世の中がとんでもないことになる。このままでは日本国家が転覆するかもしれない』。そういう危機感で、世の中を変えなければいけない。古い日本のしきたりを変えなければいけないということで、狂ったように彼らの人生を賭けて変革をもたらした。

その若者たちは、当時の社会を動かしていた大人たちを説得し、突き動かして、最終的には明治維新というものを開始した。ただ単に、当時の若者にですね、何か武器があったり、何か権力があったり、何か資金があったのか。何もなかったんですね。でも、彼らにたった一つあったこと。それは『志』であります」