香港「空前の200万人デモ」自由を訴える人々の肖像【写真特集】

戦いはまだ終わっていない…

この1週間は、香港の、中国の、そして世界の民主主義の歴史に刻まれることになるのかもしれない。

6月9日に行われた、香港政府による「逃亡犯条例」改正に反対する市民のデモは、主催者発表によれば100万人を超える人々を動員した。700万人あまりと言われる香港の人口を考えれば、香港の未来を憂い、行動を起こした市民の多さがわかる。

条例審議の延期が決まった15日以降も、市民の怒りは収まらなかった。審議延期ではなく、条例の「完全撤回」を要求する人々の波は、再び香港を呑み込んだ。

 

「STOP SHOOTING」「STOP KILLING」ーー。16日夜、黒いTシャツをまとい、香港政府総部が置かれた金鐘に集まった人々の数は、これまでで最大の200万人規模にまで膨れ上がった。

 
16日の抗議活動の様子

いま香港で何が起こっているのか? 現地の熱気を、写真特集でお届けする。

歌声と緊張

6月13日夜、香港警察と市民400人ほどの市民が香港中心部、地下鉄金鐘駅近くの陸橋の上で対峙を続けていた。

無言の警官たち。一方の市民たちは、思い思いのメッセージを掲げながら立ち続けている。中には讃美歌を歌う市民もいた。 

参加している若者たちは、ゴミを回収し、水や催涙ガス対策のためのマスク、お菓子などを参加者に配布。市民側は統制がとれ、混乱は起こっていない。しかしあたりを異様な緊張感が支配している。

歌声と緊張ーーそれはまるで、香港と中国のいまを象徴するような光景だった。