第2次朝鮮戦争に向けたアメリカの準備が進んでいる

まず韓国問題の見直しか
大原 浩 プロフィール

まず「敵になるかもしれない味方」を取り除く

だから、ベトナムのハノイでちゃぶ台返しをされた後、こそこそミサイルを打ち上げた北朝鮮は、彼らが勝手に決めた年末の会談期限あたりまで放置するであろう。

また、いまや従北の「準共産主義国家」になり果てた韓国との同盟関係の見直しも年末ごろになるのではないだろうか?

ただし、その年末に備えた動きは既に始まっているようである。

まず、シャナハン国防長官代行は、6月2日に「停止されている米韓軍事演習を現時点で再開する予定は無い」と述べた。

この言葉だけでは、単純に「北朝鮮を刺激しない配慮は今後も続ける」ともとれるが、現在の諸般の状況を勘案すると「韓国と軍事演習をしても無駄だからやらない」と解釈できる。

韓国軍の自衛隊機へのレーダー照射問題は、例のごとくうやむやになるという最悪の状況だが、この日本への不誠実な裏切り行為は、米軍の韓国政府および韓国軍への不信を最大化した。

「敵になるかもしれない味方」、すなわち関ケ原の戦いの小早川秀秋のような軍隊と一緒に訓練しても、重要な情報が洩れるだけでむしろマイナスだというのが、米軍の本音であろう。文大統領が、金正恩氏に「御注進」でもしたらたまらない。

北朝鮮との交渉においても、従北かつ「準共産主義国家」との合同軍事作戦ではなく、「米国単独の軍事行動をとるぞ!」と恫喝したほうがよほど効果的だ。

万が一、北朝鮮に軍事攻撃を行うときも、湾岸戦争のような「空爆作戦」が中心なると思われるが「電撃作戦」の内容を韓国が知っているというのは、とてつもないリスクだ。韓国軍を軍事作戦から外すことによって、米国軍はより強くなる。

 

また、大阪サミットの際に、トランプ大統領が韓国を訪問する予定であることにも注目したい。

文大統領の「押しかけ訪米」の際に「実質2分」という、立ち話対応で事実上追い返したトランプ大統領が、サミットのついでとはいえ、わざわざ韓国を訪問するのには深い意味がある。

主題は北朝鮮ではなく共産主義中国との関係になるはずだ。

まず、共産主義中国のフロント企業とされるファーウェイの全面排除を迫るであろう。さらには、「第2次冷戦」で米国が戦う「新・悪の帝国」(旧・悪の帝国はソ連)と、米国のどちらをとるのか踏み絵を踏まされる。つまり「最後通牒」を突き付けられるのだ。

もし、習近平氏の顔を描いた絵を踏みつけなければ、韓国も「新・悪の帝国」の一味とみなされる。まずは経済制裁をちらつかされ、その後、進展がなければ、年末から年明けにかけて「米韓軍事同盟」の見直しに至るだろう。

膨大な経費がかかるのに、韓国が費用分担を渋っている在韓米軍の縮小は既定路線だが、そのスピードが加速しているようにも思える。年末以降の「電撃作戦」の可能性もそれなりにあると思う。金正恩氏が、米国からの「最後通牒」を拒絶する可能性が高いと思われるからだ。