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G20出席者から見える、安倍首相「重大決断」の可能性

やはり「行き着く所まで行く」しかない

G20「米中対決」の行方を占うチェックポイントは

現下の厳しい米中貿易戦争の行方を見すえる上で重要な判断材料は、6月28~29日に大阪で開かれる20ヵ国・地域(G20)首脳会議時にドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席(共産党総書記)がトップ会談を行なうのかどうかに尽きる。

その判断を占う際に参考になるのが、トランプ、習両首脳の随行団のメンバーである。昨年12月にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催されたG20首脳会議時に行われた米中首脳会談が、2人が会った最後である。

両首脳は5つ星ホテル「パラシオドゥハウ・パークハイアット」で同1日午後5時30分(日本時間2日午前5時30分)から夕食を交えて2時間半会談した。このワーキングディナーに出席したメンバーは以下の通りだった(ホワイトハウス発表の席次順)。

米国側:トランプ大統領、マイク・ポンペオ国務長官、スティーブン・ムニューシン財務長官、ジョン・ケリー大統領首席補佐官(当時)、ロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)、ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問、ピーター・ナバロ大統領補佐官(通商担当)、ラリー・クドロー大統領補佐官(経済担当)。

中国側:習近平国家主席、丁薛祥共産党中央弁公室主任、劉鶴副首相、楊潔篪政治局員(外交責任者)、王毅国務委員・外相、鍾山商務相、王受文商務次官、何立峰国家発展改革委員会主任、崔天凱駐米大使。

米中各9人のオールスターキャストが出席した。

 

7人いる共産党中央政治局常務委員(チャイナ・セブン)でもある習氏を除く政治局員(総勢25人)は、楊、丁、劉氏の3人である。ちなみに対米交渉責任者の劉氏は北京の101中学時代の同窓(幼なじみ)、何氏は習主席の福建省長時代の部下、そして鍾氏は浙江省党書記時代の部下である。

要は、習主席側近グループの中核に位置しているということだ。

筆者の関心は、どこにあるか。トランプ大統領にボルトン補佐官、そして習主席に劉副首相がそれぞれ同行・来日するのかを判断材料と見ているということである。