優斗と重なる「素」があるからこそ

岡田くんは、撮影当時19歳。その春、九州の野球強豪校を卒業したばかりの元高校球児。演技は素人ながらも、10歳年上の教師と禁断の恋に落ちる少年の役に大抜擢された。岡田くんに関しては、すでに公開されているインタビュー記事に詳しいが、初めて画面に映るその姿を見た瞬間、「優斗だ!」と直感してしまった。
 
少年と青年の狭間にあるような端正な顔立ち野球で鍛えた伸びやかな身体と、背筋に芯が通ったような佇まいまっすぐで一途なまなざし……。世にイケメン俳優はあまたいれども、これ程までに優斗というキャラクターを具現化できる人はいないと感じた。が、それは、岡田くんの容姿だけが理由ではない。

優斗は、一見全てにおいてハイスペックな理想の男性のようでいて、実は心の奥に葛藤を抱えている。歴史あるホテルの後継者ゆえに周囲からの期待や羨望を集め、幼い頃から本心を隠して「優等生」を演じてきた自分に、密かなコンプレックスを持っているのだ。そんな彼が、生まれて初めて心から求めたのが、自分にはないものを持っているみちるという女性だ。様々な要因や事件が重なり、優斗はみちるへの想いを諦めざるを得なくなるのだが、必死で自分を殺して大人になろうとしながらも、どうしてもみちるを忘れることができずに苦悩する。その不器用なまでの純粋さが物語の肝なのだ。
 
本当の自分に仮面をつけて、別の人間を演じるのが「役者」というものだろう。しかし、その仮面の奥からも、「中の人」の人間性は滲み出る。それが架空のキャラクターに色をつけ、命を与えるのだ。もちろん、演技力で「自分」を隠し、完璧に役を演じることのできる役者もいるだろうが、優斗のように純度の高いキャラクターは、少しでも「中の人」の不純な要素が垣間見えると説得力をなくしてしまうように思う。その点で、まだ芸能界に入って間もない岡田くんの純粋さ、少年と大人の間の艶やかさ、切なくなるような懸命さは、まさに優斗にドンピシャはまり役……!!

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ファンの方からも要望の声が

と、いうのは、作者の私の勝手な希望だ。

しかし、驚いたのは、『幸福のパズル』の単行本を読んでくださった読者の方たちの間でも、ひそかに「岡田くん=優斗」というイメージが広がりつつあったことだ。どうやら私の知らない所でも「幸福のパズル』をドラマ化するなら、優斗役は岡田健史くんに演じてほしい」という声が上がっていたらしい。作者のイメージと読者の方たちのイメージが、これ程ぴったりと合致することも珍しいのではないだろうか?
 
最近では、岡田くんファンの方が「『幸福のパズル』を岡田健史くん出演で実写化して欲しい!」というキャンペーンサイトを立ち上げてくださった。
 
実写化は、そう簡単に実現することではないはずだ。でも、作者と読者、ファンの方たちの気持ちがひとつになって何かのキッカケを作ることができるとしたら、どんなに素晴らしいことだろう。夢は、まず口にしなければ叶わない
 
岡田健史くんに、ぜひ「優斗」を演じていただきたい!!
 
そして、これから『幸福のパズル』を読んでくださる方には、優斗役を、岡田健史くんで妄想キャスティングして読むことをお勧めいたします。

トップ画像:Photo/Kiyoshi Mori Styling/Kei Shibata(ZEN creative) Hair&Makeup/Kohey
Tシャツ ¥44,000- ブレザー ¥180,000- トラウザー ¥99,000- シューズ ¥88,000-
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○問い合わせ先○ジョルジオ アルマーニ ジャパン株式会社 tel:03-6274-7070
Coorporation/Wakiya 
『幸福のパズル』の舞台となっている湘南の海。ど直球でリアルな恋愛物語をぜひ! 撮影/折原みと