世田谷の超高級住宅街に「都心のドカンと一軒家」を見に行く 

70畳のリビング、維持費は月40万…
週刊現代 プロフィール

というのも、就職したホテルで山崎さんの人生を一変させる大きな出会いがあった。

「夜中フロントにいると、ボブというアメリカ人の青年が疲れ切った様子で立っていたんです。話しかけてみると、どうやらホームシックになってしまい母国に帰りたいらしい。

彼の寂しさを紛らわせようと色々と話しているうちに仲良くなってね。いつかアメリカで働きたいなんて自分の夢も語ったりしました」

帰国するボブを空港まで見送るほど関係が深まった山崎さんに転機が訪れる。1年後、再びボブが日本にやって来て、アメリカでの仕事を手伝ってほしいと請われたのだ。

「願ってもない誘いでした。人生は一度きり。そう思い、すぐさまアメリカへ発ちました」

 

結婚相手は大富豪令嬢

それからはバイクディーラーを経営するボブを手伝っていたという山崎さん。向こうで出会った日本人社長に気に入られ、通訳としてアメリカ中を飛び回ったそうだ。

すると、彼から見合い話を持ちかけられる。相手は、現在の妻・昭子さん(仮名・72歳)の妹だった。

お見合いは破談に終わったものの、その縁で昭子さんと結ばれる。なんと彼女の父親は、さる梱包会社の創業者だったのだ。山崎さんが続ける。

「40代後半になって日本に帰国すると、社長令嬢の婿として義父の会社に入社、54歳で社長に就任しました。いまの住処は、妻の実家を取り壊して建てた家なんです」

10年以上前に昭子さんの両親が他界して、何年も空き家状態が続いた実家は、本来取り壊すだけのつもりだったという。ところが、大のおばあちゃん子だった子供たちの強い希望で、山崎さん夫婦の「終の棲家」へと建て直すことが決まる。

「博多出身のお義父さんは、若いときから文化人や政治家が住むことで知られる代沢に憧れを抱いていたそうです。

やっとの思いで建てた家を、ただ壊すわけにもいきませんでした。なので、この邸宅は取り壊した実家の木材をあらゆる箇所で再利用しています。やっぱり、家族の大事な思い出も残してあげたいですから」

もちろん、この豪邸には山崎さんの「こだわり」も随所にちりばめられている。

「私は出張が多いので、この家には週末にしか帰りません。一年の大半がホテル暮らし。この生活に慣れてしまってからは広い部屋が落ち着かなくなってしまい、家もホテル仕様にしてあります。

ホテルって各部屋にバスルームとトイレがあって、コンパクトにまとまっていますよね。それと同じように、すべての部屋にバスルームとトイレを設置しました。おかげで、自分の部屋でも効率よく快適に過ごせます」