2019.06.16
# 不動産

プロがこっそりやっている「マンションを1000万円高く売る」テク

負動産が富動産に化ける
日下部 理絵 プロフィール

売れる「時期」

ここまでの対応を行っているにもかかわらず、3カ月以上内見や引き合いなどの反応がない場合は、売却の計画を見直すことも考えたほうがよいでしょう。不動産会社によっては、一旦未公開物件にするなどの対応をしてくれることもあります。転勤や進入学などがある、春や秋の少し前、1月下旬~2月や9月を狙ってもう一度市場に出してみる手もあります。

それでも売れない場合は、不動産会社に近隣物件の取引履歴を10年分取り寄せてもらい、売出価格が高すぎないか、どの程度まで値引き交渉に応じるか計画を練り直しましょう。

 

いずれにしても、不動産は「早く、高く」売るのが非常に難しい資産です。不動産の買取業者に売ると、おおよそ3日~1週間程度で売買契約が成立し、短期間で現金化できますが、買取価格は相場価格の65~80%と、金額にして1000万円ほどの差が出る可能性はあります。手を尽くしても残念ながら売却できない場合は、住み続けるか、市場を見極めるまでマンションを「定期借家契約」で賃貸にしておいたり、投資家に収益物件として売却する選択肢もあります。

私自身、かつて東京都中央区の駅徒歩1分、1LDK築8年のマンションを売りに出した時、「立地的にすぐに買い手がつくだろう」と楽観的に考えていました。ところが結果として1年以上売却することができませんでした。時間がかかった要因は、後になって考えてみれば色々ありました。ですが、ほぼ希望通りの価格で売れたのは部屋の清掃などを続け、内見希望者に丁寧に対応し続けた成果でもありました。

私の経験から言えることは、もしひと筋縄でいかなくても、諦めたらそこで終わり、ということです。経年劣化や管理状況の悪化リスクは増える一方で、結局管理費や固定資産税などの維持費はかかり続けるわけですから、これまでの努力が無駄になるばかりかますます負動産化が進むことになります。自分のマンションを「富動産」に変えるためには、自分のマンションをいつまでに、どれくらいの金額で現金化したいか、よく考えることが大切です。

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