6月20日 ペパーミントの日

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

料理の飾りつけや、香辛料として利用されるペパーミント(Peppermint、和名はコショウハッカ、セイヨウハッカ、学名:Mentha x piperita L.)は、シソ科ミント属の多年草で、スペアミントとウォーターミントの交雑種だと言われています。

料理の香り付けや保存料、薬、香料、防虫などに利用するハーブの一種で、ペパーミントは菓子の香料やハーブティーとして用いられています。

  ペパーミント illustration by gettyimages

この記念日は、ペパーミントの産地として知られる北海道北見市が、1987年に制定したもので、ハッカ=はつか(20日)の語呂合わせと、6月の北海道の爽やかさがペパーミントの爽快感に通じることから、この日が選ばれたそうです。

ちなみに、ペパーミントに特徴的なハッカ(薄荷)の香りは、メントールという分子がもとになっています。この分子には、ちょうど鏡写しにした形の「鏡像体」と呼ばれる分子が存在しますが、その分子には、ハッカの香りは感じられないそうです。

  メントールの分子 左側の(-)体だけがハッカの清涼感のある香りを持つ

完全に同じ原子の組み合わせで、構造のほとんど同じような分子が、まったく別の香りになるというのはとても不思議なものですね。

なお、記念日を制定した北見市では、戦後急速に栽培が盛んになり、独自の品種なども生み出したほどだったそうです。外国産に押され往時の勢いはありませんが、薄荷工場の事務所を北見ハッカ記念館として改装・公開しているほか、「ハッカ公園」を造成し、そこで収穫されたハッカを原料とした製品づくりにも取り組んでいるそうです。

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