食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回は、パンコーディネーターでモデルのパン野ゆりさんが「ずっと触っていたくなるほど柔らかい」と言う食パンをご紹介します。

外カリッ、中もっちり。
食感のコントラストに震える

「食パン専門店の増加や少し前のコッペパンブームなどから見ても、パン単体のブランド力がついてきた時代だなぁと思います。パンという一括りではなく、食パン、あんぱん、カレーパンなど、個性がフューチャーされていて、それぞれの美味しさの追求は眼を見張るものがあります!」

昨今のパンブームについて、このように語るパン野さん。今回レコメンドいただいたのは、そのブームの一翼を担う食パン。今年2019年2月、原宿のキャットストリートにオープンした「なんすかぱんすか」の「べべ」という一風変わった名前の逸品です。

ベベ ¥400(税込み)

「ホワホワと口の中で遊びながら溶けるようなパン生地は、儚く、そして甘い……。赤ちゃんのほっぺを思わせる食感でずっと触っていたくなります。小ぶりな大きさですが、ボリューム満点!」とパン野さん。

ベーカリーシェフの青柳吉紀さんは、「飽きのこないテクスチャー(食感)を意識して、パンの中で強弱をつける」と言います。トーストして食べると、それを実感。側面、いわゆる耳の部分はカリッとしていて、少しデニッシュのような甘さを感じるとともに、中はもっちり。そのコントラストが楽しいです。

あん食パン ¥450(税込み)

そして、今、大ブレイク中なのが「あん食パン」。「パンの半分はあんこという、あんこモンスター!」と、こちらもパン野さんのオススメです。

「切ると渦を巻くあんこにうっとり。あんこ好きにはたまらないビジュアルです。カットして、その綺麗な渦に惚れ惚れしてください」

パンは時間や売れ具合で並ぶ数も変わる。

人気商品の「べべ」と「あん食パン」は、お店のインスタアカウントで焼き上がり時間をお知らせ。よくチェックしておでかけください。

「なんすかぱんすか」は食パンだけにあらず。ほかにも、青柳さんがこれまで培ってきた知識、技術を駆使して作るパンは、どれもいい意味でひとクセあって個性的です。

例えば、「ジュワッサン」(¥260・税込み)という名のクロワッサン。その名の通り、たっぷり染み出したバターがジュワリ。幾重にも重なる層がサクッと音を立て口中でスーッと溶け、中は驚くほどもっちりかつしっとり。そのコントラストに思わず拍手を送りたくなります。

ほかにも、水バゲットにフルーツサンド、揚げパンにカレーパンと、青柳さんの自信作が店頭に並びます。プライスカードには、商品名と不可思議なコメント、原材料が記載。パッと見るだけではわからない独特の世界が陳列棚の上で繰り広げられています。ぜひ店頭でご覧ください。

オリジナルグッズも販売。マスキングテープ ¥500(税込み)

また、2階に2人掛けのテーブルが3卓、カウンター4席を完備。ドリンクを飲みながらパンを楽しむこともできます。時間によってはパンの購入に並ぶこともありますが、その価値あり。食パンだけにとどまらない、青柳シェフこだわりの数々をぜひ。

なんすかぱんすか
東京都渋谷区神宮前3-27-3
☎なし
営業時間:10:00~19:00、土・日10:00~18:00、
定休日:火・水・木

PROFILE

パン野ゆり Yuri Panno
パンコーディネーター、パンシェルジュ。日本全国のベーカリーを訪れ、年に数回は海外にも足を運び、パンを独自の視点で分析している。トークショーやラジオに出演する他、テキスタイルブランド「gochisou」と東日本橋の「BEAVER BREAD」とのコラボレーショングッズを発売。活躍の場を広げている。モデル・山野ゆりとして、雑誌や広告、CMなどに出演。モデルの職業を活かした、太らないパンとの付き合い方も考案している。

Photo:Tatsuya Hamamura Illustration:YUGO. Composition:Seiki Ebisu