〔PHOTO〕iStock

日本最大「2000億円」メガソーラー事業、寂しすぎる出発のワケ

トラブルが絶えなかった…

始動までに時間がかかった理由

九州最西端に位置し、世界文化遺産に選ばれて観光客で賑わう五島列島の宇久島に、太陽光パネルを敷き詰め、日本最大の太陽光発電(メガソーラー)事業を行なうという宇久島プロジェクトが、構想発表から5年を経て、ようやくスタートした。

6月3日、佐世保市内に事業を推進する宇久島みらいエネルギー合同の事務所が設置され、オープニングセレモニーが行なわれた。事業主体となる九電工の西村松次社長が出席し、「頑張って取り組んでいきましょう」と挨拶。

13日には、宇久島の現地事務所も開設され、最後の詰めの作業に入る。

「着工は8月末を予定しています。それまでに海底ケーブルを敷設するにあたっての漁業協同組合の承認、農振(農業振興地域)除外や農地転用の許可、そして九州電力の売電価格40円の認可などを得なければなりません。そうした作業を本格化させています」(合同会社関係者)

宇久島の位置

規模は壮大である。

宇久島は面積約2500万平方メートルに約2000人が暮らす半農半漁の島だが、事業用地として借り上げるのが約630万平方メートルなので、島の4分の1が太陽光パネルで覆われる。

しかも畜産業に影響が出ないようにと、パネルの下でも営農が行なわれ、牛が放牧できるようにパイプなどで枠組みを組んで太陽光パネルを高い位置に設置する。

 

営農型メガソーラーと呼ぶが、その分、費用も嵩み、2000億円と弾かれており、年間発電量は51.5万MWhで、一般家庭17万3000世帯分の年間発電量に相当。玄海原発1号機とほぼ同じ発電量だ。

始動までに時間がかかったのは、最初に取り組んだ業者が実力不足で、トラブルが絶えなかったためだ。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら