〔PHOTO〕Koki Nagahama/Gettyimages

二階堂ふみが纏う、一周回って新しい「昭和の女子」的な魅力について

『ストロベリーナイト・サーガ』の鳥肌

二階堂ふみの不思議な魅力

二階堂ふみは、次の朝ドラ『エール』のヒロインになるらしい。

主演は窪田正孝なので、メインではないが、ヒロインはヒロインだ。二階堂ふみは、大河ドラマでも見慣れてるので、朝ドラ向きだとおもう。

今クールでは彼女は『ストロベリーナイト・サーガ』に主演している。

女刑事役。

7年前2012年に竹内結子主演した『ストロベリーナイト』のリメイクである。

かなり不思議な作り直しなので、いろんなことを言いたい人がいるようだ。それはしかたがない。

ただ、私はこのドラマがかなり好きである。7年でリメイクという方針はたしかに意味不明で、そのポイントで評判がよくないのはわかる。それを別にして新たなドラマとして見るぶんには、私はとても気に入っている。少し変わった部分も多く(もともと主人公のキャラ設定が変わっているからでもあるが)、楽しみに見ているドラマである。

このドラマに二階堂ふみが合っている。私にはそう見える。まあ、それは7年前のドラマに執着がなかったからでもあるのだろうが、二階堂ふみも女刑事役にとても馴染んでいるとおもう。

竹内結子主演の初作のときは、味わいがストレートだった。女主人公の力がストレートに出されていた。二階堂ふみの今回、少し屈託がある。ストレートな気持ちが(たとえば犯罪者に対する怒りが)いちどどこかで止められて、違うルートを通って出てるようにおもう。それが不思議な魅力になっている。なぜか“場末の空気感”を感じてしまうのだ。

 

ちょっと「古い女刑事もの」

主人公の女刑事はノンキャリアながら、27歳で警部補という異例の出世をしている。
そして美人である(原作の設定がそうなっている)。警察内にも彼女のファンがいる。

井岡巡査部長(もとキングオブコメディの今野浩喜)や監察医(伊武雅刀)らが一方的に彼女のことを好きなキャラとして登場してくる。前作ではそれぞれ生瀬勝久と津川雅彦だったのだが、このへんの味わいが違う。今回のほうが、二人の「固執」が際立っているように見える。そしてそれによって古い「女刑事もの」にように見えるのだ。