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「億り人」にあこがれて…仮想通貨に軽い気持ちで手を出したOLの末路

短期間で儲かる投資はない
これまで1万5000件以上の相談を受けてきた、「家計再生コンサルタント」の横山光昭氏。『となりの家のざんねんなお金の話』は、私たちが陥りがちな失敗例を挙げつつ、「失敗に学びお金を増やす」方法を教えてくれる一冊だ。最近、増えているのが、仮想通貨に手を出して損失を抱えた人からの相談だ。横山氏は、「そもそも素人は、短期の投資に手を出すべきではない」と言う。短期投資がいかに恐ろしいものか、実例をまじえて警告してもらった。

最初は軽い気持ちだった

2018年に1年間で価格が20倍以上にも跳ね上がり、注目を集めた「ビットコイン」をはじめとする仮想通貨(=暗号資産、本稿では便宜的に「仮想通貨」で統一)。値上がりが注目されたことで、実際に買ったという人も多いのではないでしょうか。

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一方で、価格の下落で大きな債務を負ったとか、仮想通貨取引所「コインチェック」から580億円相当の仮想通貨が流出、被害者が多く出たといったこともあり、リスクが大きいこともわかりました。

本稿のもとになった書籍『となりの家のざんねんなお金の話』執筆時(2019年3月現在)の価格変動は、以前ほど大きくないようですが、それでも仮想通貨に興味や関心を持つ人はまだ多く、投資の方法などを間違えてしまうと、大変な目にあってしまうようです。

●岡田さん(34歳/女性)の場合……

「『億り人』なんて聞いてすごいみたいだから、とりあえず体験してみようくらいの軽い気持ちだったんですが……」

 

会社員の岡田さんも、仮想通貨で数億円を稼ぐ「億り人」が多く生まれているとの話を聞き、仮想通貨投資を始めた1人です。

「やるならよく聞くビットコインだろう」と、0.001BTCほど購入しました。当時、1BTCが140万円でしたから、購入金額は1400円ほど。その程度なら失っても惜しくはないと思ったといいます。

見ていると価格は時間を追うごとに変動していき、1BTCが170万円になり、220万円になりと、どんどん上がっていきました。

「ここらで利益を確定してみようか」と思って売ってみると、2000円ほどで売ることができ600円ほどもうかりました。

「お金を増やすのは意外と簡単だなぁ。もっとたくさん買っていれば、もっともうけることもできたのに……」と思った岡田さん。

しかし、これが、悪夢の始まりでした。