フリー編集者の小西恵美子さんは、母がリウマチで苦しんでいたのを見てきたが、24歳で自らも発症。母の姿を思い出し、リウマチは完治しないから「太く短く生きる」と決意して痛みを薬で誤魔化し、仕事に邁進していた。

実は小西さんは発症から30年経った今は一番元気なのだという。なぜ「太く短く生きる」と思っていた小西さんが、どのような経緯で「元気」になったのだろうか。

そこに至るまでには遠い遠い道のりがあった。一つのきっかけとなったのが、海外で旅をしたときに痛みを感じなくなること。それゆえに、年間何か国もの旅をするようになっていた。しかし出張でインドに出向いた時には、痛みから逃れられなかった。それどころか、マザー・テレサに会った直後、右手の指が動かなくなってしまったのだ。

元気を取り戻すまでの長い道のりの中で、二つ目の節目が「手術」だった。

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右手の薬指と小指の腱が切れた

インドのカルカッタでマザー・テレサに会った時、右手の薬指と小指が動かなかった。力も入らない。

インドで奇跡的にマザー・テレサ会い、サインをもらえた 写真提供/小西恵美子

顔を洗っていると、指が顔にひっかかる。右手薬指と小指が直角に曲がって動かない。

近所のかかりつけの医者に診てもらうと、腱が切れていると言われた。手術でつなぐしか動くようにならないと日赤医療センターの整形外科の奥津一郎先生を紹介された。

「手首のくるぶしの関節がリウマチの進行でノコギリのようにギザギザに変形し、薬指と小指の腱を切ったようだ。2本の腱とほかの指の腱をまとめて大きな腱とつなぐ手術をする。再発を防ぐためにくるぶしは切除します。術後1ヵ月は固定し、その後にリハビリの予定です」と説明された。

1週間後に入院し、手術となった。急な入院のために睡眠時間を削って仕事をする。いつものようにリウマチの痛みが強くなると薬を飲んだ。