世代によって異なる「おごりの文化」

清田:ワッコはアラサー、俺と森田はアラフォーだけど、このくらいの世代にはまだ「男がおごるべし」という感覚が残ってるように感じる。でも今10代や20代前半の人たちはワリカンがデフォルトだって聞くけど、どうなんだろう。

ワッコ:この前、仕事の関係で16歳から六本木にオフィスを構えてる高校生社長に会ったんですよ。その彼は、カノジョとごはんを食べに行くときも普通にワリカンするって言ってました。

森田:それは次世代感があるなあ。

清田:おごるっていうコマンドが、そもそも彼の中にないのかもしれないよね。

ワッコ:ほかの若い人たちに話を聞いても、「カノジョとのごはんの支払いを全額おごるのは誕生日くらい」と言ってましたね〜。おごりっていう文化、意外とオワコンなのかも。

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清田:「ドヤア!」っておごるのはちょっと古いのかもね。

森田:現金ってなんか生々しく見えるしね。

清田:うん。だから現金でおごることの生々しさを回避しようとする人もいる。これは男友達から聞いた話なんだけど、彼は気になる女性をゴハンに誘うときに、レストランの株主優待券を事前に金券ショップで購入して、「タダ券もらったからゴハン食べに行かない?」って誘うんだって。

ワッコ:えぇ! 株主アピ!? そんなことまでしておごりたい気持ちがわからなすぎて、もはやシュール……。彼のモチベーションは何なんでしょう?

森田:「株主優待券だから気にしないで」という言い訳をつくることで、自分の中の後ろめたさみたいなものを解消してるのかなぁ。

ワッコ:うーん。何に対して後ろめたさがあるんだろう? おごりたいっていう強い気持ちがあって、でもそこに下心があるって思われたくないのかな。

清田:実際のところ、「おごりてえ!」と積極的に思ってる人はあんまりいないと思うのよ。「誘うからにはお金は男が出すべきなんだろうけどそれも生々しいし、でもワリカンにしたらケチな男だと思われるかもしれないし……」といった面倒な気持ちをクリアするための案として「株主優待券」が出てきたのかもしれない。俺の中にもそういう感覚があるので、ちょっとわかる気がするのよ。

ワッコ:アクロバティックですね。「気を使わせたくない」みたいな気持ちがあるなら、ワリカンでいいじゃんって思いますけど。