中学1年のときにスカウト

小学校の時から野球一筋だった岡田くんが初めてスカウトされたのは中学1年生の時。福岡の自宅近くで、現在の所属事務所のスカウトマンに声をかけられたのだ。だが、将来は野球の道に進みたいと希望していたため、スカウトは断り、野球の特待生として、県外の野球の強豪校に入学。寮に入って野球漬けの学校生活を送ることになる。
 
「雨が降ろうと槍が降ろうと毎日練習。朝5時起床で朝練、7時に点呼、散歩、朝食。8時に登校して授業を受けて、16時の終業後は20分でグラウンドへ。それから21時くらいまで練習。野球部の寮に監督とコーチも一緒に住んでいるので、完全に野球に集中できる環境でした」

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1日のスケジュールを聞いただけでもクラクラしてくる。部員数は約120人の大所帯。その中で副キャプテンを任されていたのは、実力、人望共に認められていた証拠だろう。
 
「小・中・高と、たくさんの監督やコーチと出会ってお世話になって来ましたが、技術だけではなく、人間として社会に通用する人材を育てたいということは、みなさん共通していました。そういう方たちと出会えたことは恵まれていると思っています」
 
岡田くんと話していると、「野球」が彼の大きなベースとなっていることがよくわかる。健やかな身体と精神も、礼儀正しさや逞しさも。人の声音や動作目の動きで相手の心の機微を読み取る反射神経や対応力も、おそらく長年キャッチャーというポジションで培ってきたものだろう。それは、役者となった今、彼の強みだ。

真剣な野球の生活は当然ハードなもの。しかしそれをきちんとやることで自分が成長することを感じていたという 撮影/森清

 「元プロ野球選手の城島健司さんの本で読んだのですが、街で歩いている人が、次にどっちに曲がるかを予測したり、その人は右利きか左利きかを見るトレーニングをさせられたんだそうです。どっちに体重をかけているかでわかるわけですが、人を見るポイントですよね。そういうところを、演技に限らず、人としても伸ばしていきたいと思っています」