初対面の相手の名前を覚える

時は、平成も残すところあと数日となった、2019年4月末。都内某所の取材場所近くで編集さんと事前打ち合わせをしていると、マネージャーさんからのご連絡。「前の仕事が早く終わったので、近くの公園でキャッチボールをしています」とのこと。「さすが、元高校球児!」とほっこりしてしまったが、その少し後に、福岡ダイエーホークスの「タカガール♡デー」初日の始球式でピッチャーを務めていたから、そのための肩慣らしの意味もあったのかもしれない。

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そして、いよいよ岡田くんとの初対面。取材場所で出迎えてくれた笑顔は、爽やかで人懐っこい。驚いたのは、ご挨拶をして名乗って以降ずっと、岡田くんが私と編集さんとのことを名前で呼んでくれたことだ。その日は取材日で、朝から何件かのインタビューを受けていたそうだが、そんな中で取材相手の名前を即座に覚え、「折原さん、○○さん」ときちんと呼ぶことはなかなか出来ることではない。
 
岡田くんと仕事をした人は、みんな彼を好きになる」と業界の噂で聞いていたが、なるほど納得。そんな風に相手を尊重する謙虚な姿勢が人を惹きつけるのだろう。顔だけじゃない! この子、できる……!!

さて、本題のインタビューだ。しかし間近で見てもつくづく整った顔をしている。いったいどういうご両親からこんな顔が生まれてくるのだろうか? いい意味で、「親の顔が見たい」とはこのことだ。そんな素朴な疑問をつい口にすると、岡田くんは苦笑しながらも答えてくれた。

骨格、特に鼻は父親似で、パーツは母親似です

撮影/森清

家族は、他に5歳年上のお姉さん。口調や表情から、仲のいいご家族だということが伺える。
 
「小2から野球を始めたのは、野球経験者だった父の影響です。母は想像力旺盛な人で、ジブリやトムとジェリー、ピングーなど、いろんなアニメを観せてくれました。その影響で、僕も小学生の頃、男の子には珍しく人形遊びが好きだったんです。棚や机を舞台にして『ワンピース』や『北斗の拳』の戦いを想像し、自分の世界に入り込んでいました」

母親が育んでくれた想像力が、今、俳優という仕事に役立っているのかもしれない。