2019年6月12日、俳優・岡田健史さんの写真集『鼓動』 が発売となった。岡田さんがデビューしたのは2018年の秋。デビュー1年経たない新人俳優の写真集だが、発売が報じられる乎否やの大反響で、発売前に重版も決定した話題作だ。

この岡田健史さんのデビュー直後から「彼はちょっと違う、絶対にすごい俳優になる」と言い続けてきたのが、漫画家で小説家の折原みとさんだ。折原さんは知る人ぞ知るドラマフリーク。女性週刊誌のドラマ話題作座談会などにも顔を出すほどドラマは毎シーズン細かくチェックしている。ではそれだけ推している折原さんが、直接インタビューをしてみたらどうだろうか? 写真集発売を記念した特別インタビューが、こうして実現した。

ただのイケメン俳優ではない

『中学聖日記』というドラマをご存知だろうか。2018年秋に、TBS系で放送されていた少女漫画原作のドラマ。15歳の中学3年生が、10歳以上年上の女性教師と禁断の恋をしてしまうという純愛ストーリーだ。そして、そのドラマで、一途に先生に恋い焦がれる少年、黒岩晶役で鮮烈なデビューを果たしたのが、岡田健史くんなのだ。
 
『中学聖日記』の初回を観た時、最初は正直「この子誰?」と思った。ヒロインに恋する重要な役どころなのに、まったく見たことのない俳優だったからだ。演技も台詞運びも素人っぽく朴訥だが、それがかえって中学生らしくリアルに感じられ、妙に心惹かれるものがある。それもそのはず。撮影当時、岡田くんは19歳で、その春に高校を卒業して芸能界入りしたばかり。高校時代の彼は、九州の野球名門校でキャッチャー兼副キャプテンを務めていたという生粋の高校球児だったのだ。
 
現在の芸能界は、イケメンのインフレ状態だ。特に20代の俳優は演技派から王子様系までよりどりみどりのイケメン大量生産時代。しかし「岡田健史」という20歳の新人俳優には、数多いる他の若手俳優陣とは一線を画すスケールと将来性を感じる。端正な顔立ち、スポーツで鍛えた恵まれた体格。もちろん容姿もずば抜けているが、それだけではない。今時の男の子にしては珍しい背筋の伸びた佇まい、まっすぐで凛としたまなざしは希少価値だ。
 
「好き」なものは「好き」と、声を大にして言ってみるものだ。私の「岡田くん推し」があまりに熱かったせいか、今回、岡田くんへのインタビューが実現した。前置きが長くなったが、以下、生の岡田健史くんにお会いした時のことをリポートさせていただく。

撮影/森清