6月14日 世界初の国際自動車レース(1900年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、アメリカ、フランス、ドイツ、ベルギーから計7台が出場した、初めての国際自動車レース「ゴードン・ベネット・カップ(Gordon Bennett Cup)」が開催されました。

アメリカの新聞「ニューヨーク・ヘラルド」の社主であり、パリ在住の大富豪であったジェイムズ・ゴードン・ベネット・ジュニア (James Gordon Bennett Jr.) の発案によって創設され、1905年の第6回大会まで行われました。

レースコースはフランスのパリ‐リヨン間の568キロメートルで、フェルナン・シャロン(Fernand Charron)が運転するフランスのパナール社の車が優勝。平均速度は時速約62キロメートルでした。

【写真】フェルナン・シャロンを描いたミシュランの広告
  レースで優勝したフェルナン・シャロンを描いたミシュランの広告 photo by gettyimages

さて、同じくフランスのトゥールーズにあるフランス国立科学研究センター(national de la recherche scientifique;CNRS)で、2016年の4月、世界初の国際ナノカーレースが開催されました。

分子によって作られた1ナノメートル(10億分の1メートル)サイズのレーシングカーが、制限時間内にどれだけの距離を走ることができるかを競う耐久レースで、オーストリア、アメリカ、スイス、ドイツ、フランス、そして日本から6台のナノカーが出場しました。

金基板表面のうねりをコースとして利用し、走査型トンネル顕微鏡(STM)の針先から照射される電気パルスで車輪を回したり、分子を変形させたりして前進するナノカーで100ナノメートルを38時間以内に走破する時間を競います。

【写真】走査型トンネル顕微鏡
  走査型トンネル顕微鏡 photo by gettyimages

目にも見えない小さなコースで行われた国際大会の結果は、29時間かけて1000ナノメールを走り抜いた、オーストリア‐アメリカチームの優勝で幕を下ろしました。ちなみに優勝した車の平均速度は、時速約3000億分の1キロメートルです。