# ブロックチェーン # 仮想通貨

「ポケット商社」が海外送金を変える!銀行には真似できない新サービス

伊藤忠出身の2人が仕掛ける貿易革命

伊藤忠商事の商社マンだった2人が立ち上げた会社、株式会社スタンデージ。彼らがビットコインなどの仮想通貨(=暗号資産、本稿では便宜的に「仮想通貨」で統一)を使った海外への送金サービスを始める経緯を前編で聞いた。

後編では、そのサービス「SHC(シェイク・ハンズ・コントラクト)」の優位性や実証実験による気づき、ブロックチェーンを生かしたさらなるサービス展開の可能性について迫る。

取材・文/黒川なお、撮影/白井智

解決が必要な「国際送金」4つの課題

「実は、競合するサービスってないんですよね。ブロックチェーンに貿易を乗せた僕らのサービスは、地味なようで他にはないんです」

株式会社スタンデージの代表取締役である足立彰紀さんは、こう話す。
*以下、足立さんの発言は青字で記す

同社のサービス「SHC(シェイク・ハンズ・コントラクト)」のことだ。売り手と買い手の間に入り、ブロックチェーンや暗号通貨の技術を使ってネットワーク上にお金を一時的に保管できる「金庫」を作る。そして安く、速く、安全な貿易取引を約束してくれる。

そんなエスクローサービスであるSHCは、伊藤忠商事の出身者ならではの発想で開発された。従来の貿易や物流を変えるかもしれない画期的なサービスだということは前編で紹介した通り。

では、前回指摘した、これまでの国際送金が抱える課題、具体的には、

(1)送金手数料が高い
(2)送金スピードが遅い
(3)売掛金未回収のリスクがある
(4)国際送金にまつわる実務が煩雑

の4つを、SHCはどう解決してくれるのだろうか?

 

「SHC」6つの優位性

既存の国際送金が抱える以上4つの課題に対して、以下6つはSHCの優位性をまとめたものだ。

(1)手数料が圧倒的に安い
(2)送金スピードが圧倒的に速い
(3)安全性が高い
(4)送金や物流情報をすべて追える
(5)貿易実務・決済を効率化
(6)世界中どの地域でも使用可能

上図のように、他の送金手段に比べて優位性が高い。

既存のオンライン決済サービスはいくつかあるが、どれも貿易に紐付いたサービスではない。貿易における国際決済を純粋に比べるなら、銀行決済との比較が妥当だろう。以下、一つずつ見ていこう。