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炎上望むYouTuber、過激化の危うい実態〜川崎事件から考える

カネと承認を求めて…

5月28日に、川崎市登戸駅周辺で小学生などが狙われる大量殺傷事件が起きた。その同日、YouTuberの「しんやっちょ」と「金バエ」が、事件現場から動画を生配信していたとして批判を浴びている。

生配信の前にもしんやっちょは、自分の動画チャンネル「しんやっちゅーぶ」で、「川崎で小学生や大人が刺された襲撃事件 確保した男は包丁で自害」という動画を公開。サムネイルは、相方である金バエがしんやっちょを刺しているように見える不謹慎なものだ。

なぜYouTuberたちはこのような不適切な動画を投稿してしまうのか。他にもネット上で多数見つかる類似の事例も参照しながら、理由と問題点を考えていきたい。

 

事件現場から生動画配信で大炎上

執筆している6月3日現在、同動画の再生数は約5万7000件だが、高評価が200に対して、低評価が7100と、低評価が圧倒的多数となっている。批判コメントが1000件以上つき、炎上状態と言って差し支えない。

この動画では、しんやっちょと金バエの二人が、事件の背景や加害者についてワイドショーのように推察している。「子どもを襲っている時点でそれほど強くない。〈中略〉本来ならね、幸せそうなカップルを殺すと思う」「肉体も弱いし社会的地位もない。精神的にも弱い」「老害か子どもしか狙ってない」と、加害者像について語り合う。「巻き込まれた人はね、運がなかった」と笑い合う場面も見られる。

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その後、事件現場から生配信を開始。視聴者から炎上を心配する声があがったが、被害者にとっては、取材・撮影で訪れるのがマスコミでもYoutuberでも関係ない、あくまでフリージャーナリスト(しんやっちょ、金バエのことはこう自称している)かメディアかの違いがあるだけで、怒られる筋合いはないという旨の持論を展開していた。

当然ながら、両動画などに対しては批判が殺到。批判が続いたことを受けて二人は謝罪動画を配信したが、タイトルからして「笑ってはいけない川崎事件 謝男(シャーマン)」というふざけたものだった。金バエは「人気者になれて嬉しい」とビールを飲みながらニヤニヤしており、まったく謝罪になっていない動画だったため、さらに炎上状態が続いている。