少数民族ピグミーの少年と村長が教えてくれた「これだけのこと」

泥水、死んだ小鹿、悲しい歌声…
春間 豪太郎 プロフィール

ンジャンゲでの食事

キャッサバの葉を籠に入れて村へ戻ると、さっそく食事の準備が始まった。

献立はキャッサバとその葉を潰したもの、そして土の味がする水だ。

ンジャンゲのキャッサバは日本のジャガイモとは異なり、甘み等の味は一切なくパサパサしていた。葉を潰したものには香辛料が使われていて、少し辛かったが味がある分食べやすかった。

ンジャンゲの食事

水は、村の近くの「泉」から汲んできたもので、特にろ過などはしていないようだ。

ンジャンゲでは基本的にこの食事が毎日3食続く。

マンゴーやバナナが実る季節は木に登ればそれらを食べることができたが、早い者勝ちなので1〜2週間で実が無くなってしまう。

ンジャンゲでは大きな木箱の中で蜂蜜を作っていたが、量はあまり多くないので少しずつしか食べられない上、巣ごと取ってそのまま食べるのでそこで暮らしていた蜂たちが追いかけてくる。

 

ジャンゴはいつも肉が食べたいとぼやいていたが、狩りなどをしない限りは手に入らず、肉が無ければキャッサバしか選択肢がないのでその気持ちはよく分かった。

食後、皆で歌を歌って踊ることになった。おれはトラベルコンガという小型のコンガを日本から持って来ていたので、それでリズムを刻みながら皆がそれに合わせて歌う。

ピグミー族の歌は独特で、皆で横に並び、叫ぶような高い声で音を重ねていく。歌詞は特に無いようで、「ア」や「エ」などの母音だけを使って歌っていた。