丸山ゴンザレス・プロレスの祭典「レッスルマニア」観戦記

これが世界トップクラスのエンタメだ!
丸山 ゴンザレス プロフィール

レッスルマニアで8万人の熱狂に触れて

そしてレッスルマニアである。言うまでもないが、この期間のメインの大イベントである。ニューヨークに来て見ないで帰るという選択肢は、少なくとも私には存在していない。

今年は、マンハッタンからハドソン川を挟んだ対岸のニュージャージー州にあるメットライフ・スタジアムで開催された。会場に到着して見上げたスタジアムは、これまでに見た日本のどのスポーツ施設よりも巨大だった。

開始前のスタジアム

セキュリティゲートを通り、売店スペースを抜けて、スタジアム内に足を踏み入れた。その瞬間の、異様な気分の高まり。鳥肌がたつとはまさにこのことだ。

約8万人超の観客で埋め尽くされたスタジアムは壮観だった。

試合が始まると、そこで響き渡るファンたちの声、足踏みによる地鳴り、日が暮れてからのライトアップなどの演出。そのすべてが観客の満足につながっていくのだ。

 

このとき、日本の試合観戦との違いで一番大きいと思ったのは、掛け声(Chants)である。ひとつのコールが起きると、そこに賛同するならば、会場全体が同じ言葉を叫ぶ。

Let’s go xxxx!(いっちゃえ!やっちゃえ!的な感じ。xには選手の名前)

Holy shit!(マジすげえ!)

This is awesome!(超すごい!)

こんな感じが代表的なところだが、大声で叫んでいると、自分がレッスルマニアの観客として試合を作っているのだという一体感に包まれる。本当に幸せだった。

各試合についてはいまさらどうこういうつもりはない。別にHHH(トリプルH)の入場だけ金がかかってるとか、自分が運営側だからって時間割き過ぎじゃないかとかの文句はない。私のいちゃもんについては、個別にチェックしてもらえばいいだろう。むしろ会場に行ったからわかることをお伝えしたい。

まず、会場にはトイレが少ないので、わりと遠慮なしに試合途中で行く人が多い。自分が通路に近い座席じゃなくてもお構いなしだった。私は観戦途中で帽子を大会限定キャップに被り替えたのだが、そのせいで隣の席の人が私を別人だと思ったらしく、「お前、なんでここに入ってくるんだ!」とブチ切れられるという謎の一悶着があった。

「ここ、俺の席だから!」と毅然と対処して座ると、「あれ?」という顔になって、妙に済まなそうなことを言っていた。なので、顔で覚えてもらうのではなく、服装などで特色をつけておくといいのではないかと思う。

あとは大会が5~6時間ぐらいの長丁場のため、寒すぎて帰ったりする人もいるが、いい加減なアメリカ人気質のようなものを感じられて、イベントそのものだけでなく参加者にも好感を持てた。

ここでも購入するべきアイテムがある。それはドリンク。ただのドリンクではない。会場限定のカップに入ったものである。一見すると陳腐だが、これを会場以外で入手するのは困難なのでここで買っておきたい。特別な場所ではなく、売店で指定すれば限定カップにコーラを注いで渡してくれる。価格も10ドル程度でお買い得である。

お土産に最適なカップは現在、日本の事務所でペン立てとして使っている

レッスルマニアが終わると、次はRAWとSMACKDOWNの開幕戦である。WWEは明確に一年区切りでストーリーがまとまっている。すべての流れはレッスルマニアへとつながっていくのだ。来年のスタートがすでに始まっている。これを見逃す手はない。

今年はブルックリンのバークレイズ・センターで開催された。

ここに参加すると、祭りが終わるのではなくこれからも続いていくのだという感覚になれるので、不思議と祭りの後の寂しさを感じることはなかった。