丸山ゴンザレス・プロレスの祭典「レッスルマニア」観戦記

これが世界トップクラスのエンタメだ!

前回、ONE Championshipと格闘技の未来について、私なりに考察し、カリスマ格闘家を軸にした興行の不安定さと、最強幻想がもたらす病について展開した。

危険地帯を主戦場に取材するのが私のメインの仕事ではあるが、性懲りもなく今回は世界最大のプロレス団体であるWWEとレッスルマニアについて自分なりの考察とレポートをお届けしたいと思う。

 

レッスルマニア・ウィークが楽しすぎる!

世界最大のスポーツイベントといえば、オリンピックやサッカーワールドカップ。だが、それに匹敵する大イベントが「レッスルマニア」である。プロレスファンとして主観が入っているのは認めるが、そういわざるを得ないほどのビッグイベントなのだ。

毎年4月にアメリカ最大のプロレス団体WWEが主催する大会と、そこに付随して約1週間、様々なプロレス関連のイベントが開催される。この期間は「レッスルマニア・ウィーク」と呼ばれ、まさにプロレスの祭典となっているのである。

「プロレスファンなら人生に一回はレッスルマニア観戦」とお伊勢参り的な感じで言われており、私も以前からいつか行くチャンスを狙っていたのだが、今年縁あって行くことができた(しかも同行したプロレス通の大先輩のおかげで、レッスルマニアを深く知ることができた。前編の大沢さん同様に、その道のプロから下駄をはかせてもらった状態で観戦したようなものだ)

さらに幸運なことに3月31日のONE Championship日本大会の観戦から、4月上旬のレッスルマニア・ウィークまでをひとつの流れで見ることができたのだ。おかげで二つのビッグイベントを比較することができ、私なりの気付きがあった。それは純粋にプロレスの試合を論じるものではない。今回まとめたいのは、あくまで私なりの見方である

今回レッスルマニアが開催されたのはニューヨーク。これまで何度となく取材や旅で足を運んだ街である。取材では地下に潜ったし、麻薬の売人にも会った。船の墓場を探索したりもした。そんな場所にプロレスを観戦するためだけに1週間滞在する。興奮するなというほうが無理である。

とはいえ、行ったことがない人にはいまひとつイメージが浮かばないかもしれない。そこでレッスルマニア・ウィークで代表的なイベントをいくつか紹介しておきたい。

レッスルマニア・ウィークの間は、エリア各所でプロレスの興行や、関連イベントが行われる。あくまで個人的な意見ではあるだが、絶対に行っておくべきなのは、レッスルコン、アクセス、そしてレッスルマニア、RAW(ロウ)とSmackDown(スマックダウン)の開幕戦だ。今回はここに新日本プロレスのマディソン・スクエア・ガーデン大会も加わった。

レッスルコンは、ファンの間で裏レッスルマニアと呼ばれる人気イベントである。レジェンド(往年の名選手)やアメリカ以外の国のレスラーが招聘されてちょっとした試合をしたり、写真撮影会、サイン会や握手会が行われる。会場限定のグッズ販売もある。選手や団体ブースもあり、ここでしか手に入らないプレミアムグッズも多いので、楽しみにしているファンは多い。

今年はマンハッタンのヒルトンホテルで開催された。私は縁あってこの会場で人手が足りない選手の写真撮影を手伝った。このとき感じたのは、日本で試合を観戦しているよりも、選手たちとの距離が一気に詰められるという機能だ。ファンとしては垂涎のイベントといえるだろう(ちなみにここでイベントオフィシャルTシャツをゲットしている)。

裏レッスルマニアことレッスルコンの会場。一見するとコミケっぽいが、リングもある。
レッスルコンの会場で新日本プロレスの柴田勝頼さんと記念撮影