寒冷地である北海道では、開拓時代は、米の栽培にたいへん苦労をしたそうですが、近年は品種改良が進み、「ゆめぴりか」や「ななつぼし」などおいしいお米がたくさん収穫されています。
その北海道有数の米どころ、沼田町の水田の夕景です。
田植えを終えたばかりの田んぼは、本当に美しく、撮影に行くのが毎年の楽しみです。
なにが美しいかというと、風のない日には田んぼが水鏡になり、空や風景が見事に映り込むからです。
この日も、山での撮影の帰り道に夕焼け空になる予感がして、水田のベストスポットを探し、日が暮れるのを待ちました。
山の端に日が沈みかけると、みるみる空を覆う雲が紫に染まり、燃えあがりました。
これほど見事に染まった空と水田の映り込みは見たことがなく、夢中でシャッターを押し続けました。