日本のきほんの調味料とは、さしすせそ。砂糖、塩、酢、醤油、味噌、あとは酒とみりんくらい。
だ・か・ら、調味料をおいしくすればいい。さすれば、いよいよ、腕はいらなくなる。
ふたつめは、ズバリ!今、家にある調味料、全部見直してみて!きほんの、さしすせそ、を、
瞬時に、シンプルな料理が抜群においしくなります。好みの味=食べたい味になる。おいしくなってごきげんになります。そしてもしかしたら、身体にも良くて安心にもなる。
次回は、じゃあ、どう見直すのか?醤油、塩、酢、調味料蔵を見て回った経験から、お伝えしたい。
そしてこの機会に知ってほしい、調味料の基礎知識(さらっとでいいから!)を、(たまには)料理家らしく、書いてみたいと思います。
次回は6月20日木曜日。くび洗って……じゃなくて、家の調味料の裏面見ながら、お待ちください。
山脇りこのお気楽養生スープ(5)
『鶏ガラと玉ねぎのスープ』(6~7人分)
鶏がらスープは、この上なくカンタンな放置スープ!だまされたと思って、鶏ガラ(200円~400円)買ってみてください。ちなみに、みそ汁のだしにしても、サイコーです。鶏のうま味はイノシン酸。他のうま味成分(グルタミン酸など)の多い野菜と組み合わせることで、感じるうま味は7倍に。
分量 ※すべて倍にして、まとめてつくるのもおすすめ。冷凍できます。
鶏ガラ 1羽分
水 1リットル
酒 大さじ3(または、飲み残しの白ワイン、赤ワインでも。赤だとピンクのだしになるだけ)
玉ねぎ 1個(長ネギ、白菜やキャベツ(芯でも)、じゃがいも、セロリ、トマトもよい)
マッシュルーム 10個ほど(今回の具。好みで、しめじやしいたけ、パセリでも)
塩 適宜
1. 鶏ガラは、ささっと洗って鍋に入れる。水、酒、皮をむいて4等分したたまねぎを入れて、中火にかける。わいてきたら、目立つあくをとり、蓋をして火を弱めて40分煮る。
2. そのまま冷まし、ざるで濾す(きれいな透明にしたい場合は、ざるにさらしかキッチンペーパーを引いてこしましょう)。
3.3.2を鍋に入れ(2人分なら、300~350ccほど)、2で
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*1 『きのう何たべた?』は よしながふみさんが、「モーニング」(講談社)にて、2007年12号から連載している漫画。弁護士・筧史朗と、美容師・矢吹賢二の2人が日々アパートで(つくって)食べるごはんがたまらなくおいしそうで幸せそうでたまらん。1巻では、結局40代以降の男のイケメンは、痩せている男ってこと、との名言も。あ、主人公2人はゲイのカップル。西島秀俊さんと内野聖陽さんで今年、ついにドラマ化された。
※2 『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(速水健朗著、朝日新書)による。フード左翼とは、食=農産品としての安全安心にこだわり(まくる)、「オーガニック」「自然派」「健康志向」あたりのキーワードに敏感な人々。興味深い本です。