成長の起爆剤となれば…
戦い方も、いわゆる代表とは違う陣容になるかもしれない。
代表は4-4-2、もしくは4-2-3-1の布陣で戦うが、3-4-2-1という布陣になる可能性がある。Jリーグでは後者の布陣が多く、森保監督もサンフレッチェ広島時代に用いている。
厚い守備からカウンターで仕留め、大崩れがなく、リスクを回避できる。杉岡大暉(湘南ベルマーレ)、岩田智輝(大分トリニータ)、菅大暉(コンサドーレ札幌)、原輝綺(サガン鳥栖)などはウィングバックとしての選考かもしれない。
ともあれ、選手の力を100%引き出さない限り、苦戦を強いられる。日本はゲストの立場だが、南米の猛者は全力で挑んでくる。南米各国はFIFAの大陸大会として、戦力を総動員できる。例えばリオネル・メッシも、アルゼンチン代表として出場するのだ。

日本は戦い方を間違えた場合、完膚なきまでに叩き潰される。その点、危険を孕んだ出場と言えるだろう。戦力差も野心も、戦う前から明らか。グループリーグでは、チリ、ウルグアイ、エクアドルを相手に3連敗、大量失点も十分にあり得る。
しかし18歳で大会に挑む久保建英が、南米の手練れたちを相手にどう立ち向かうか。それは掛け値なしの楽しみと言える。もし世界に打電されるような一撃を決め、一矢を報いることができたら。
〈世界の強豪と戦うことが、成長の起爆剤になる〉
今は、それを信じるしかない。