サッカー日本代表には「どんな選手も招集できる」わけではない事情

「日の丸こそ至高」という意識も今は昔
小宮 良之 プロフィール

コパ・アメリカで何を得られるか

6月は、U-22代表が参加するフランス・トゥーロン国際、ポーランドで開催されるU−20W杯、A代表のキリンチャレンジカップ(6月5日、6月9日)、そして東京五輪メンバーを中心としたコパ・アメリカ。これだけ、代表と名の付く試合に、一斉に選手を取られる。

クラブ関係者の悲鳴が聞こえてきてもおかしくはない。

では、コパ・アメリカ出場を最初から断念するべきだったのか? これは、短絡的に答えを出すべきではない。

「日の丸を背負って、南米の強豪と戦えるなら、やってみたい気持ちはありますよ。ただ、クラブがリーグ戦を戦っているのも事実。悩ましいですね」

ある代表選手は、その葛藤を口にしていた。世界のトッププレーヤーと一戦を交える。それで潰れる選手がいる一方、刺激を受ける選手もいるのだ。

 

今は、コパ・アメリカで何を生み出せるか――それを問うべきだろう。クラブに利益を還元するためにも、コパ・アメリカで無様な姿を晒すわけにはいかない。

平均年齢は約22歳。東京五輪代表に川島永嗣、岡崎慎司、柴崎岳などのオーバーエイジを加えたような陣容になる。しかし3人のOA組は今シーズン、所属クラブで定位置をつかめていない。

仏RCストラスブール所属の川島永嗣(Photo by gettyimages)

中島翔哉、冨安健洋の2人は文句なしの代表選手だが、他は実績も経験も乏しい。いわば、変則的な代表チームであることは事実だ。

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